スペシャル デイ | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。


結局本日のデイでの「春のお花見ツアー」は、雨の日バージョンの「歴史民族博物館見学と喫茶店でお茶」となったらしい。

しかし、家に帰ってきたじーじの様子がいつもと違う。
何やらしきりにばーばに訴えている。

入れ歯の調子も悪く、もともと何喋ってんだかわからないじーじの言葉が、耳の遠いばーばに聞き取れる訳がない。
耳は正常の私でさえ、何言ってんだかさっぱり理解できない。

で、ばーばは紙とボールペンをじーじに渡し、「何喋っとるかわからんで、あんたの言いたい事、ここに書きゃあ。」

ここ最近、字を書いていないじーじが文字が書けるのか?と思ったが、黙ってみていた。

『何も心配ないが、○○(私の名前)が元気で大学生活をやっとるか、聞いてくれ。』

それを読んだばーばは
「じーじは、まだ○○が大学生だと思っとらっせるわ。もうすぐ五十になるのにね。」

ちょっと怖かったがじーじに聞いてみた。
「目の前にいる私はだ~れ?」
「はぁ、何を言っとる⁈俺の娘の○○に決まっとる。」


普通の会話に聞こえるかもしれないが、普段の二人を知ってる人にとっては驚きだ。

まず、読みづらかったが、じーじはちゃんと漢字交じりで文章が書けた。

目の前の私を自分の娘と認識していた。

ばーばはじーじの書いた文章を読んで、じーじがどんな風に勘違いしているかを的確に読み取った。

私の年齢を覚えていた。(まだ五十じゃないけど、後二年ね)

普段のデイと違う、歴史民族博物館見学と喫茶店ツアーが、二人の脳をここまで刺激するとは。

私の大学での専攻は歴史だった。
実家に帰ってきていた次男は、私と同じ大学に通っている。

じーじが私が大学生だと勘違いする要因はある。

年寄りでも刺激のある生活は必要なんだね。

これからは億劫がらずに、いろんなところに二人を連れて行ってみよう。


でも、まぁ、御多分にもれず、変に覚醒したじーじはこの後、雨戸・玄関の鍵に対するこだわりも復活し、ウロウロし続けました。





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