早めの夕飯を食べ終わり、外に出ると今にも雨が降り出しそうな天気。


「この後どうする?」


「傘ないし雨降ってきたら困るから駅からあまり離れたくないなー」


すると…


「俺んちで終電まで映画でも観る?」


待て待て!まだ会って2回目!!


会うの2回目で付き合ってもいない男性が家に誘ってくるなんて…


完全ヤリ目じゃんガーン


散々ボディタッチされていて、この流れで家行ったら絶対やられてまう無気力


壺売られるでも保険の勧誘でもなく安心した矢先、ヤリ目…こっちだったかと納得。


視点を変えればこんな年下イケメンと交わえる機会なんてこの先もうないんだから、ありがたく捧げなさいと悪魔のささやきもありましたが、頭かたい私はやはり無理!という結論に。


「まだ会って2回目で家はさすがに…もうちょっと仲良くなったらね」


とお断りしました。


「俺はもう15回くらい会った気でいるんやけどな…わかった」


「そういうのは付き合ってからね!」


「うん。じゃあどうしよっか」


結局ダーツ、ビリヤード、カラオケどれもピンとこず、ふととある看板を目にしました。


駄菓子バー。


「駄菓子食べ放題のバーあるよ!」


「俺めっちゃ駄菓子好きやねん!」


が、行くと満席。隣駅の恵比寿にもある事知っていたので渋谷から恵比寿まで歩く事にしました。


駄菓子バー到着。


2人で選んだ駄菓子を食べながらこれ懐かしー!とほのぼの。

12歳差でも懐かしい駄菓子は同じで一安心。


「なんか12歳離れてる感じしないね!今日会話していてジェネレーションギャップを感じない!」


「うん、確かに。12歳差って意外と大した差ないかも笑」


ふいに彼が

「俺の事どう思ってる?」


と聞いてきたので、先程のヤリ目発言が頭から離れなかった私は正直に答えました。


「まだ分からない。1回目会った時は正直詐欺かママ活か壺か保険売られるかも💦って疑っちゃってたけど、今日会ってそういう不信感はなくなったかな…」


(新たにヤリ目疑惑浮上したけどな…)


「神宮寺くんはどう思うの?」


「俺は年下の子と付き合ってた時は変に気を遣って一緒にいて居心地悪かったんだけど、さくらこちゃんは居心地いい。見た目も38歳に見えないから29歳くらいでいけるよ」


これは何?口説いてる?ヤリたいが為のアピール?正直彼の本心が分からず、


「ありがとう。嬉しいけど…褒めてくれてばかりでなんかホストみたい笑い泣き


と言ってしまいました。


私がひねくれ発言ばかりした為か、沈黙タイムもありあまり盛り上がらないまま店を後に。

「千円でいいよ」と彼が多めに出してくれました。


駅に向かおうとしていたので、このまま帰るのは後味悪いし気まづいと思い、とある場所へ誘い出しました。

つづく