市井豊の「聴き屋の芸術学部祭」を読了

生まれついての聴き屋体質の大学生・柏木君が遭遇した四つの難事件。芸術学部祭の最中に作動したスプリンクラーと黒焦げ死体の謎を軽快かつロジカルに描い た表題作をはじめ、結末が欠けた戯曲の謎の解明を演劇部の主演女優から柏木君が強要される「からくりツィスカの余命」、模型部唯一の女子部員渾身の大作を 破壊した犯人を不特定多数から絞り込んでゆく「濡れ衣トワイライト」、そして深夜の温泉旅館で二人組の泥棒とともに“いったいここで何が起こったか”を推 理する力作書き下ろし「泥棒たちの挽歌」の四編を収録。聴き屋の柏木君ほか、誰よりもネガティブな性格の先輩、推理マニアの美男子学生作家など、文芸サー クル部第三部“ザ・フール”の愉快な面々が謎解きを繰り広げる快作。 (本のデータベースより)

母校を舞台にしているらしいのだけれど、何しろバイトメインの単位ギリギリで卒業した身には懐かしい学生時代って感じ。
ミステリーとしてはかなりライトだから本格ミステリーを期待するとちょっと拍子抜けな感じはしなくもないけれど、通勤時間に読むのに丁度いい。
次の作品に期待だわ。