桜庭一樹の直木賞受賞作「私の男」を読了

落ちぶれた貴族のように、惨めでどこか優雅な男・淳悟は、腐野花の養父。孤児となった10歳の花を、若い淳悟が引き取り、親子となった。そして、物語は、 アルバムを逆から捲るように、花の結婚から2人の過去へと遡る。内なる空虚を抱え、愛に飢えた親子が超えた禁忌を圧倒的な筆力で描く。 (本のデータベースより)

桜庭一樹はこれまで読む機会がないままきてしまったのだけど、浅野忠信、二階堂ふみ主演で映画化が決まったという帯に惹かれて思わず読んだ作品。
サスペンス要素もあり、時系列がさかのぼって真相が判明する展開の面白さはかなり好きだけど、何しろテーマが重いわ・・
このひっそりとした匂いが映画化でどれだけ再現できるのかはちょっと気になるところだけど、桜庭一樹の他の作品もちょっと読んでみようかしら・・