今日はこれから

ダァの送別会に行ってきます♪


しばらくは
また遠キョリだけど、
始めてじゃないから、


慣れっこのような…。
さみしぃような…。



次は、
遠距離恋愛の小説でも
かこうかなっ

(´▽`*;)


きのうも
ブログ更新できなかったぁ。
(ノT_T)ノ


最近、
携帯小説を読むのに夢中な
ユノンです♪



いま
私生活がバタバタと大変な時期なので、

『ヒマワリ荘の住人』は
一週間くらいお休みします。


いつも読んでくださっている皆サン、
私情をはさんで本当にすみません。


小説以外は
いつも通り更新していく予定なので、
気軽に遊びに来て下さいねっ♪


【前回までのあらすじ】

主人公、柏木優奈は大学に合格して上京し、ヒマワリ荘にやってきた。押し入れの天井にある不思議な扉を開けると、なんとそこには住人達の秘密の仮想空間が・・。そこはヒマワリ荘の住人達の憩いの場でもあり、自分の理想を叶えられる魔法の空間でもあった。ニックネームで呼び合う住人たちは、優奈のニックネームを「サラ」と名付けた。住人達との楽しい時を過ごしていたある日、お嬢が部屋で血を流し倒れていた。


→登場人物を見る♪


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


優奈と六、それにヤン坊が、

ホワイトからの連絡で、病院に向かった。

お嬢は救急車で病院に運ばれ、

クニさんとホワイトが一緒に付き添った。


「今日1日は大事をとって入院した方が良いでしょう。

大量に睡眠薬を摂取したようですが・・。

ご親族の方はいらっしゃいますか?」


3人が病院の廊下を歩いていると、

お嬢の病室の前で医師とクニサンが話す声が聞こえた。


お嬢は早くに両親を亡くし、他に親族もいないらしい。


クニさんは親族の代わりとして、

病室の外で医師から説明を受けていた。



「彼女は妊娠していたようです。

彼女もそれを知っていたと思います。

残念ながら、今回のことで流産してしまいましたが・・。」


「どうしたものかのぅ。」

クニさんが、ため息まじりにつぶやいた。


優奈と六は驚きのあまり、思わず足をとめた。

しかしヤン坊は平然と2人の前を通過し、

お嬢のいる病室へと入っていった。


医師とクニさんが、立ちつくす優奈と六を見た。

「谷川さんには、容態が落ち着いたら私から話しましょう。」


医師は言葉少なめにそう言うと、その場から去った。

谷川・・。

そっか。

優奈はお嬢の本名を初めて知ったことに気がついた。



「お嬢から何も聞かされていなかったようじゃな。」

クニさんは優奈と六に話しかけ、2人は頷いた。

「わしもたった今、知ったところじゃ・・。」



谷川恭子という札の病室を覗くと、

お嬢が白いベッドの上で眠っていた。

ホワイトがその横で、椅子に座り、

じっとお嬢を見つめている。


六は病室に入らず、ドアの前で少しの間お嬢を見つめ、

何も言わずに出ていった。


優奈は六の後を追った。

ヤン坊がこちらを見ている気がしたが、

今はあまり気にならなかった。



「あの男の子供か・・。」

六は待合所の自動販売機でコーラを2本買い、

1本を優奈に手渡しながら、そう言った。

六は昨日の白い高級セダンに乗った男のことを言っているのだ。


話さなくちゃ。

優奈は先程のお嬢が倒れている姿がまだ目に焼き付いており、

手が小刻みに震えている。


優奈は声の出し方を忘れていたかのような、

か細い声で、ホワイトから聞いた

今日の出来事を六に話した。



六は優奈の隣にどかりと座り、

優奈のわかりづらい説明を

何も言わずに聞いてくれた。


優奈が最後まで話し終わると、

六は飲み終わった缶をごみ箱に捨て、

優奈の手の中にあった、

栓をしたままのコーラを開け、

ゴクゴクと飲んだ。



「飲むか?」

優奈はもう一度、

今度は飲みかけのコーラを手渡された。



こんなに深刻な話をしていたはずなのに・・。

思わず優奈の顔から笑みがこぼれた。


六なりの優しさなのか、

空気が読めないだけなのか・・。


それでも冷え切った優奈の心が、

少しだけ温まっていくのを感じた。


「ありがとう。」

優奈は色んな意味を込めてそう言った。


「あいつ、今度あったらぶん殴ってやるよ。」

六はポケットから煙草を取り出したが、

病院だということに気づき、

もう一度しまった。



「ぶん殴ってどうなるんだ?」

ヤン坊だ。

2人の後をついてきたらしい。


「正義の味方、六くんは、

不倫のすえお嬢を腹ませた憎き中年おやじをぶん殴り、

悪を退治しましたとさーってか?

馬鹿は罪だな。」


「はぁ!?」

「六っ、病院!!」

六はヤン坊につかみかかったが、

優奈が急いで止めた。


廊下で立ち話をしていた患者さんが、

六の大声に驚きこちらを見たが、

また話し始めた。


六はしぶしぶヤン坊から手を離したが、

二人の睨み合いは続いた。



「お嬢がこんなことになるのはさぁ、

今回が初めてじゃねぇんだ。」

ヤン坊はだるそうに近くの椅子に座ると、

嫌々口を開いた。


「俺がここに来てから、もう3度目になる。

男だって毎回違う。

ホワイトもそれを知ってたから、

お嬢の異変に気付いたんだろうな。」


何か言い返してやろうと構えていた六の力が、

少し抜けていった。


「これはお嬢自身の問題だ。

周りが騒いでどうこう言うことじゃねーーんだよ。

まさか妊娠してるとは思わなかったけどな。」


ヤン坊はうつむいて頭をかいた。


本当はすごく優しい人なんだ。

みんなが言うほど、

そんなに嫌なヤツじゃないのかもしれない。

優奈はヤン坊を見て、そんなことを考えていた。



「さーて、帰るかな。」

「え?もう帰っちゃうの?」

立ち上がるヤン坊に優奈が声をかけると、

六は少し面白くないような顔をした。



「馬鹿どもと付き合ってる時間はないのでね。」

優奈は少しむかむかした。

この言い方がみんなから嫌われる原因なのだろう。



ヤン坊はそのまま帰ってしまった。

「ニートの癖に何の用があるっつーんだよ。」

六は苛々をぶつける場所がなく、

ヤン坊が帰ったあとも、ブツブツと暴言を吐いていた。



「今日のところはもう帰っていなさい。

心配じゃろうが、お嬢が目が覚めるまで、

わしとホワイトさんで付き添っておるからの。

大丈夫じゃよ。」

優奈と六が病室に戻ると、

クニさんがそう言った。



2人はクニさんの言葉通り、帰ることにした。

帰る途中、六とたいした会話はしなかったが、

優奈はようやく落ち着きを取り戻していた。


自分がヒマワリ荘にやって来てから、

お嬢と過ごした日々を思い出していた。


面倒見がよく、優しくはないがいつも明るいお嬢は、

まだ出会って間もないのに、

優奈にとって姉のような存在になっていたのだ。


でもここ何日かで、

お嬢のことを何も知らないことに気づかされた。


お嬢が毎日、何に悩み苦しんできたのか・・。


それを知っていたとしても、

自分に何ができたのだろう。


その時、ふと

マダムの顔が浮かんだ。


昨日、マダムは自分の過去や苦しみを、私に打ち明けてくれた・・。


「おい、着いたぞ。」

六が優奈の顔を覗き込んだ。


優奈はいつのまにか

真剣に考えこんでいたのだ。


「うん。

あのねっ、私、

マダムに何かしてあげられることないかなぁって思って!!」


優奈は真剣な顔で六に詰め寄った。


「あ?マダム??」

六は不思議そうな顔で優奈を見ている。


「うん。

私、今日はムコウには行かないからっ。

また明日ねっ!!」


訳がわからずキョトンとした六をその場に残し、

優奈は晴れやかな顔で、部屋へと戻っていった。



○●続きはまた明日●○



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