温かな日差しがさしこむ春の朝、
ベランダのチューリップが花開きました
実はこのチューリップには、
ノアの想いがこめられていました。
昨年の春、我が家に
ブルーとイエローの羽根が美しい
インコの赤ちゃんが新しい家族としてやってきました
名前を「くるみちゃん」と名付けました
（ノアが名づけたのですが、男の子のインコちゃんでした。。）
最初は、私達の手に乗るのを怖がっていたのですが、
１０日ほどすると、
手に乗ってきてくれるようになり、
肩にずっと乗っかって、
鳥小屋に帰そうとすると嫌がって、
全然入ってくれなかったり、
紐を使って遊んだり、
水浴びさせたり、
鳥かごの中でも活発に動いていて、
なんだか可愛い赤ちゃんがもう一人増えたような
そんな感じで、
可愛くて仕方ない我が家のアイドルでした
でも、秋のある日、
不慮の事故で命を落としてしまったのです
泣きました。。。
さっきまで温かくて元気に飛んでいたのに、
手のひらの上で、
動かなく、冷たくなっていく姿をみて、
本当に悲しかった。
ノアが学校に出発する直前の出来ごとだったのですが、
「学校にいかない！」と何度も家をでては、
戻ってきたほどでした。
その日は小さなバスケットにお花をいっぱい敷き詰めて、
くるみちゃんを寝かせてあげました。
そして、次の日に
大きめの植木鉢にチューリップの球根と一緒に
くるみちゃんを埋葬したのです。
「ありがとう、ごめんね。
もっと一緒にいたかったのにごめんね。
また、新しい命となって、
花を咲かせてくれますように。」って。
その後、何週間かあとに、
ノアが大きな紙に絵を描きました。
何を描くかは聞かず、
「何色を使うの？」と聞いたら、
「青と黄色と茶色」と答えたので、
絵具を用意して、様子を見ていました。
すると、青と黄色をまず使って紙に色を塗り、
その上を茶色い色で塗りつぶしていったのです。
茶色で塗りつぶしているときに、
「あっ」っと思いました。
ひょっとして。。。と。
文字盤で絵のタイトルをきいたら、
「また会う日まで」
と。
出来あがった絵だけみたら、
何がなんだかわかんないんですけど（笑）
そのチューリップが咲いたんです
何色のチューリップかわからずに植えたのですが、
くるみちゃんの羽根の色、イエローの。
ノアの大好きな色、イエローのチューリップでした
なんだか、このチューリップの開花は、
他のどのお花よりも愛おしくて、
可愛らしく思えました
ありがとう、くるみちゃん。
また会えたね。
