〇アイドリングコーナー
こんばんは。Seiji－loveです。今週土曜日で、安倍元首相がお亡くなりになられて1年が立ちます。このブログを読んでいただいておられる方には、あの日から時間が止まっている人もいると思います。私は、今年2月に中央公論新社から出た「安倍晋三 回顧録」という本を読みました。首相退任後から、読売新聞特別編集委員の橋本五郎さんが20時間のロングインタビューから書き下ろした本です。私は、ここまでよく踏み込めたよなと思いながら読み進めました。安倍政権の7年8ヶ月は、よく「記録には残るけれど記憶に残らない」と揶揄する人も生前は多かったように見えます。私は、違うと思います。安倍政権は常に理屈で考えていたと思います。それは、オバマ氏とのアメ車輸入問題やパールハーバーへの訪問の裏側についてのエピソードが物語っていると思います。詳細は著作権上掲載できませんが、「政治」とは何かを考える内容でした。改めて安倍晋三元首相のご冥福をお祈り申し上げます。
今夜のブログは、今月先読みです。1つ目は、最新ニュースです。2つ目は、今月予定です。3つ目の今月注目点は、NATO首脳会議と安倍派の行方です。
〇最新情報※令和5年7月4日時点（原発処理水について）
今日、IAEA（国際原子力機関）のグロッシ事務局長が来日し、岸田首相と面会しました。今回の来日は、日本政府が今夏計画している福島第一原発事故で出た処理水海洋放出に向けた包括報告書の提出が主な目的です。IAEAの報告書には「安全性に問題なし」と記載があります。私は、反対です。もちろん、タンクが98％という思い現実を無視することはできません。だからといって、期限ありきで実行することということでは、私は理解が得られないと思います。世論調査でも、拮抗していると思います。また、一昨日（2日）連立政権の一角を担う公明党の山口代表は「（海洋放出の時期について）海水浴シーズンを避けて行うべきだ」と発言しました。この発言に強い違和感を覚えました。なぜなら、2年前から決まっていたことを与党の立場で異を唱えるということはいかがなものかと思います。
〇今月予定（7月）
※：時事通信社ホームページ等を基に作成
7月６日：群馬県知事選告示（23日投開票）・安倍派総会・経済同友会夏季セミナー（～8日・軽井沢）
7月7日：G7司法相会合（都内）・5月家計調査・5月景気動向指数速報・5月毎月勤労統計調査速報
7月8日：故安倍晋三氏1周忌・G7都市相会合（～9日・高松）
7月9日：大相撲名古屋場所（～23日・愛知県体育館）
7月10日：5月国際収支・6月景気ウォッチャー調査
7月11日：北大西洋条約機構（NATO）首脳会議（～12日・リトアニア）
7月12日：6月企業物価指数
7月14日：世界水泳（福岡・～30日）
7月19日：オールスターゲーム（～20日・名古屋ドーム・マツダスタジアム）
7月20日：上半期貿易統計・6月貿易統計・埼玉県知事選告示（8月6日投開票）・女子サッカーワールドカップ（～8月20日・オーストラリア／ニュージーランド）
7月21日：6月消費者物価
7月26日：パリ五輪まで1年
〇今月注目点
今月の注目点は２つあります。前半は、NATOの首脳会談についてです。後半は、安倍派の行方についてです。
来週火曜日から、リトアニアで北大西洋条約機構（NATO）首脳会談が行われます。岸田首相は、昨年に引き続き出席する見込みです。日本はNATOの加盟国ではなく、グローバルパートナーズと言われる友好国としてオブザーバー参加しています。Ｇ7広島サミット直前に、東京にNATO事務所の話題があり個人的に注目しています。今回の主要議題は、ウクライナの復興支援だと思います。来年、日本ではウクライナ復興会議も予定されています。そういう意味では、どう議論をつなげていくかがポイントになると思います。
アイドリングコーナーでもお伝えしましたが、土曜日に安倍元首相がお亡くなりになられて1年です。安倍派（清和政策研究会）は、未だにリーダー不在です。報道によれば、萩生田さん・西村さん・高木さん・松野さん・世耕さんの5人による最高意思決定機関を設置する方向で最終調整しているということです。
個人的には、5人の集団指導体制は機能していないと思います。昨年末の防衛増税の議論でも、方針は変えられなかったです。また、山口新3区の支部長争いに負け、岸田派の座長であり外相の林芳正氏が支部長になりました。このような事態を続けていれば総裁派閥は遠ざかっていくと思います。私は、最悪でも総・会分離をすべきだと思います。少なくとも、14か月後には自民党総裁選もあります。そこまで集団指導のままいけば、分裂選挙になると思います。今後の行方にも注目していきたいと思います。
〇編集後記・お知らせコーナ
編集後記はお休みさせていただきます。
7月10日：お休み
7月17日：永田町最新分析
7月24日：社会を問う～日本の今後～
7月31日：日本外交~Ｇ7議長国としての1年と新しい国際秩序～