13日の福島民報新聞より…
十一日に郡山市の開成山球場で開かれた『原発いらない!3・11県民大集会』には県内をはじめ全国から約一万六千人が集まった。
東日本大震災の発生時刻の午後二時四十六分に黙とうをささげ、東京電力福島第一原発事故を忘れることなく胸に刻むと共に、原発廃炉などを訴えた。
開会を宣言した竹中柳一実行委員長が『未来を見据え、苦しい状況を互いに共有しながら、福島県と日本の変革のスタートになることを願う』と述べた。
連帯を呼び掛けたノーベル文学賞作家の大江健三郎さんは『政治的や国防的でなく、人が人らしく生きていけないのか。倫理的に原発をなくさなければいけない』と訴えた。
歌手の加藤登紀子さんも熱唱後に『原発を推進してきた人たちは敬虔な気持ちを持ってほしい』と話した。
現状を訴えた本県の避難者や農業や漁業従事者らの中、現役高校生の『人の命を守れないのに経済や電力の心配はするのか』との声に大きな拍手が送られた。