100年前、アマゾンの深い森の中、入植者が支配するゴム農園から命がけで逃げてきた先住民がいた。
全滅を避けるため二手に分かれそれきりに。密林で語り継がれた記憶と再会の願い。その子孫を追ったノンフィクション。

取材者側の目線ではなく、都市で教育を受けた先住民イネ族の青年の目線で描かれています。
100年後、突如現れた未知の先住民と接触するうちに、イネ族の青年は彼らがその子孫ではないかと感じ始める。

文明と原住民、経済発展政策と環境保護。
このままでいさせてあげたいけど、現実問題としては、もうそれが出来る環境が難しくなっていることもわかる。
何だか苦しくなりました。

印象に残ったフレーズがありました。
"アマゾンはこんなに広大なのに、社会はその一部さえ彼らのものにしてあげる事を認めようとはしない"