ドライアイによって視力が低下するには2つのパターンがあります。




 


 
■「目の乾燥」そのものによる視力の一時的な低下



 




目が乾燥していると、瞬きの度に目がかすんだり、見ている対象物の輪郭がぼやけたりします。





これが原因で視力が一時的に下がってしまうのです。





眼科で機械や視認表で視力測定をした時に比べて、目が疲れている時のほうが視力が低くなるのと似ています。





これだけなら一時的な”疲れ目”と同じです。





目薬をさす、瞬きを意識してする、休憩を取る、などすれば、とりあえずは元に戻ります。


 

 


 

ただ、あまりに頻繁に目の乾きを感じることが多いようなら、目に相当負担がかかっている、と考えていいでしょう。





負担を和らげるためのアクションを起こすことをお勧めします。





いつもいつも目が乾いている状態だと、別の問題が出てくるのです。





それが眼球の傷の問題です。




 


 
■眼球の傷による視力の低下



 




ドライアイが恒常化すると、常に目が乾燥した状態になるので、普通の人よりも眼球が傷つきやすくなります







本来涙を供給したり、空気中のゴミ、異物から目を守ってくれるはずの瞬きが、目に細かい傷をたくさんつけることになってしまいます。





これが視力低下を招いてしまう可能性があります。




 




私たちが目でものを”見る”という行為はすべて水晶体のレンズに頼っています。







水晶体に細かい傷がついてしまうことで視力が落ちるのです。




 




視力が落ちて、メガネやコンタクトをお使いの方も多いと思います。







メガネやコンタクトレンズに細かい傷がたくさん入ったらどうでしょう?





曇ったようになって、よく見えません。ピントも合わせにくくなります。





ドライアイが悪化する過程で、そうした障害が出てくる可能性があるのです。




 




ちょっと目が乾きやすい?という段階でなんとか食い止めましょう。





一度入ったレンズの傷は治るのに時間がかかりますし、ドライアイの状態が続けば傷はどんどん増えてしまいます。







特にドライアイでコンタクトを付けている人は、眼球に傷をつけてしまう可能性がさらに高くなるので、普通の人より注意が必要です。


 

 


ドライアイは言うまでもなく目が乾いた状態、およびその症状をいいます。





目が乾く、あるいは乾いていると感じるのは、涙の量が足りていない、またはうまく眼球の表面に行き渡っていないからです。




 




言い換えればドライアイとは涙の問題なのです。




 




眼球上に薄くのっている涙は3つの層から出来ています。





眼球側から、ムチン層、水層、油層となっています。





各層の中で最も厚いのは水層です。





その上に油層がかぶさっており、水層の水分が蒸発するのを防いでいます。





ムチン層は粘液で、水層に水分を補給し、目の表面全体に水層が行き渡らせる働きをしています。





目薬をさすのも、目の渇きを解消するためです。少なくともさした直後は乾きから解放されます。




 




涙の機能は主に目を乾燥から守ることです。





これによってデリケートな眼球を涙の膜が空気中のゴミや異物、細菌などから守っています。





また、瞬きをするまぶたと眼球の潤滑剤でもあります。




 




眼球上の涙は何もしないでおくと徐々に蒸発してなくなってしまいます。





瞬きによって涙腺が刺激され、少しずつ涙が分泌され、瞬きによるまぶたと眼球の運動で眼球の表面に行き渡っています。




 




このため、瞬きに異常が出てしまうと、ドライアイになる可能性は非常に高くなります。





集中して何かを見たり、緊張すると瞬きの回数が減ります。





PCの操作が増えたことでドライアイに悩む人が増えた背景にはこうした関係があります。




 


ドライアイで悩みを抱えている人は現代人に多く見られます。




ひと昔は、「ドライアイ」という症状自体がなかったと言われており、現代特有の眼のトラブルです。





その原因として、パソコンでの作業や、テレビ、携帯電話などの画面などを長時間、凝視する生活が当たり前となりました。





自然と眼は日々、酷使されているのです。




 




日々の目の疲れや、凝視によってまばたきの回数が極端に減ってしまうことで、目に必要な潤いを保持するための涙が分泌されず、自然と目が乾くようになってしまいます。




 




ドライアイの代表的な症状として、





・目がチカチカする


・目が疲れやすい


・物を見るときにかすんで見える


・目に不快感がある


・目が重い


・目の乾き


・目がゴロゴロする


・目ヤニが出る





などの症状が現れます。




 




このような状態を放置してしまうと、視力の低下や、肩こり・頭痛、集中力の低下などたくさんの健康障害を引き起こしてしまいます。





すでに症状に心当たりのある方は、早めにケアしていくことをお勧めします。


近視の種類には2タイプ分けることができ、一般的な「近視」と言われるのが「軸性近視」で目軸(縦軸)が伸びてしまい長くなってしまう状態ので、基本的に治すことはできません。

 




しかし、近くを見続けることによって水晶体が膨らんで緊張状態が続くことで遠くが見えづらくなる屈折性近視(仮性近視)であれば一時的な症状なので治療によって改善することが可能です。





「軸性近視」の場合、遺伝による要因が最も高いとされ、その場合小学校に入る6才頃から近視の症状が進行し始めます。




 




近視が進む原因としては、遠近を自由に見ためにレンズの働きをする水晶体と角膜を動かすための筋肉が柔軟に働かなくなることで光の屈折がうまくいかず、網膜に焦点が結ばれずに網膜手前で焦点が結ばれてしまうことで、モノがボヤけて見えてしまう現象が起きます。





そして、その状態が続くことによってピント調整の緊張状態を解消しようとして、目軸が伸びてしまい近視が進んでしまうことになります。




 




簡潔に言えば、近くのもの(読書やパソコン・ゲームのモニター、携帯電話など)を長時間見続けることによって同じ力で筋肉が緊張状態になるために、伸縮が上手くできなくなり近視の進行を促しているということです。


正常にモノを見るためには焦点が網膜で結ばれること必要ですが、遠視になると網膜よりも後ろで焦点が結ばれてしまうために、遠くのものや近くのものがボヤけて見えてしまう症状が起きます。

 




遠近を見るためには毛様体筋が伸縮することによって、水晶体でピント調整を行い正常なはたらきを行いますが、遠視になると毛様体筋が緊張状態が続くため、かなりのストレスを与えてしまい調整機能が低下してしまうことになります。




 




網膜よりも後ろで焦点が結ばれてしまう原因として、2つの理由が考えられています。




 




1つは水晶体の屈折力が弱いことによる「屈折性遠視」、もう1つは目軸が短いためにピントを正常に合わせようとしても角膜から網膜まで短いために必然的に後ろで焦点が結ばれてしまう「軸性遠視」があり、先天性の可能性が高いと考えられています。





幼児期は、眼軸が短いために遠視の傾向がありますが、成長するにつれて眼軸の長さが正常になるため、改善する場合もあります。


緑内障は、発症した初期段階はこれといった自覚症状がないために、気づいた時にはかなり進行している場合が多いようです。




緑内障は、最悪の場合は失明してしまうケースがあるとても恐い眼病であり、早期発見・早期治療を行うことが何よりも大切です。




 




治療方法としては、内服薬や点眼薬、レーザー治療、手術などの大きく3つに分けられます。




 




内服薬や点眼薬での治療は割と症状が軽い場合に用いられます。





最近では内服薬による重篤な副作用が発症する可能性から、主に点眼薬での治療法を用いられています。





点眼薬の場合、即効性がないため、長期にわたって継続的に治療を行うことが大事なポイントとなります。




 




レーザー治療は内服薬や点眼薬が効果的でなかった場合の次のステップとなる治療法です。





入院の必要もなく、治療自体もほとんど痛みを伴わないこともメリットの一つです。





レーザー治療には大きく5種類の治療方法があり、緑内障の症状によって使い分けられますが、いずれも眼圧を抑えることを目指した治療が行われます。




 




上記の2つの治療法で改善が得られない場合の最終手段として、手術による治療となります。





緑内障の手術は主に強膜を切開して眼圧を低下させる「線維柱帯切除術」が用いられます。




 




これらの緑内障の治療は、あくまでも緑内障の進行を食い止めるためのものであり、緑内障によって低下した視力を回復することはできません。





また手術による目への負担が次なる眼病を引き起こす可能性もあります。




 





緑内障は、目が正常に機能を保つために必要な眼圧が正常値を超えて高い状態になることで、視神経障害を起こす病気です。




症状として視野が欠けてしまったり、目が霞んだりします。





また急激に眼圧が上がってしまうと吐き気や頭痛などを伴う場合もあります。


 


初期段階ではほとんど自覚症状がないため、緑内障は放置されがちです。





しかし、どんどん視野が狭くなり、最終的に失明する可能性もある病気です。


 


緑内障には、様々なタイプがあります。





最も多いとされているのは、原因不明の「原発緑内障」ですが、他の眼病によって合併して発症してしまう「続発緑内障」、生まれつきや幼少期に発症する「先天性緑内障」などもあります。


 


緑内障の原因としては、遺伝による影響が大きいとされています。





親族の方で緑内障を患われている方がいらっしゃる方は特に注意が必要です。





また年齢の要因も大きく、40歳以上の17人に1人が発症すると言われていますが、近年では年齢に関わらず、若年層にも緑内障が増加傾向にあります。





早期発見・治療が必要ですが、初期症状がわかりにくいため、健康診断等の定期的な眼検査の受診が重要です。









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白内障は、高齢の多くの人がかかると言われており、早い場合は40代で発症し、一度濁ってしまった水晶体は元に戻すことはできません。




まずは早期発見することで白内障の進行を遅らせる治療が必要です。




 




一般的な治療法としては、点眼薬や内服薬が用いられ、日常生活に支障がなければその治療法を継続しながら様子を見ていくことになります。





しかし、目のかすみがひどくなったり視力の低下など、日常生活に支障を来たすようになると、手術により水晶体の濁りを取り除くしかありません。




 




白内障の手術は、濁った水晶体を取り除き、その代わりに人工の水晶体を入れ替えます。





手術自体は、局部麻酔を使った数十分で終わる程度のもので、日帰り手術も可能な病院もあります。





人工の水晶体に入れ替えることで、見え方としては大きく改善します。





しかし人工水晶体はピントを調整することができないため、設定されたピント以外はややぼやけて見えてしまう欠点があります。




 




また白内障の手術によって目に負担がかかり、他の眼病を引き起こす可能性もあります。





白内障が改善されたことで手放しに安心せず、他の眼病予防も行いながら予後を見守っていく必要があります。




 





高齢者に多く見られる目の病気に白内障があります。


 




白内障とは、カメラでいうレンズの役割をしている目の中の水晶体が白く濁ってしまうことで、実際に霞がかかったように見えたり、色が鮮明に見えず、全体的にモノが見づらくなってしまう病気です。




 




年を重ねることによって症状を感じるようになり、早い人では40代頃から特に60~70代くらいの年齢層に多く「老人性白内障」と呼ばれています。





白内障は高齢者だけに限らず、生まれつきによる「先天性白内障」やアトピー性皮膚炎、糖尿病、目の外傷などが原因で若年であっても発症する「若年性白内障」もあります。




 




白内障の症状として、充血や痛み、異物感などはないものの、霞んで見えたり、視力の低下、明るい場所が異常に眩しく感じるなど、進行度合いでは普段の見え方にかなり影響してきます。




 




水晶体に濁りが生じてしまうと徐々に進行が始まり、進行を遅らせるための目薬などはあっても、元の濁りのない水晶体へ戻すことはできません。





生活の質に影響があるため、健康保険の対象となったことも後押しして手術での改善を図られる方が増えています。





高齢者の場合は進行も遅く、手術するにしても緊急性はありませんが、若年性の場合は症状が進むのが早いケースもあります。




 




いずれも初期症状の自覚が遅れることが多いため、少しの違和感であっても、健康診断等の機会に眼科医に相談する、あるいは眼科での検査を受診することをお勧めします。




 





飛蚊症には、いくつかの原因によって症状があらわれます。




症状の程度も様々で、ごく軽く治療そのものの必要がない「生理的飛蚊症」から、一番多い飛蚊症の原因とされている「後部硝子体剥離」など、硝子体の濁りによって飛蚊症の症状が現れます。




 




後部硝子体剥離の場合、時間をかければ視界を遮る浮遊物のような飛蚊が移動して、自然に見えなくなり改善することもあります。





また、手術によって硝子体の濁りを取り除くことも可能ですが、それにより網膜剥離になってしまうリスクもあるために、その高いリスクを考えると、手術が最善の治療とは言えません。





しかし、症状が進行し重くなると「網膜裂孔」の可能性もあります。





これは、網膜に裂け目ができることで、眼内の水分が網膜の下へ染み込んでしまい、結果網膜剥離へ進行してしまう可能性があり、その進行を食い止めるための治療が必要となります。




 



治療方法としては、レーザーによるものが多いようですが、これは直接的な飛蚊症の治療ではなく、次なる眼病へ移行させないために行う処置として考えられているものであるため、飛蚊症自体の症状改善の期待はできません