ああ…… モミジみたいにちっちゃくて汗ばんで柔らかい
その手でママの指握りしめて今頃どんな夢見てるのかい?
そのうち話すがこの下界は 決してパラダイスとは言えないが
今はただただ眠れ母の胸で 母も眠れ 母たることも忘れて
ああ…… キミの泣き声はどんな音楽よりママを揺さぶる
時に癒しのメロディ奏でる 時に酷く神経 逆撫でる
ママは少々疲れてるだけさ 理想像に取り憑かれてるだけさ
今はただただ眠れ母の胸で 母も眠れ その手の痛み忘れて

誰にとってもそれは初めてだらけ
あの日オトナたちも知ったフリをしていただけ
親としては全員がビギナーズ だったはずなのにいつしか 全部十把ひとからげ
でマニュアル化された正しいお母さん像 から私だけがズレてないかを常に参照
していないと不安でつい過剰に思いつめる
「こうあるべき」ってイメージで自分まで追いつめる
完璧などない 特にヒトの育て方には
まして重過ぎるのさ ママ一人の肩には
なのにすぐ皆 世代のせいにすんのはなぜ
そんで少子化を憂うなんてポーズはナンセンス
かつてあった気がする理想郷的ユニティ
懐かしがる前にまず目の前のコミュニティ
の閉めたままのあの窓の向こうの手つかずの不幸
そう、オレたちにもよく似たあの子に

誰もがみんな子供だった 祝福の歌の中で育った
あの日のママも子供だった
キミに最もしたくないことしてしまったこともあった
だけど徐々に子供と 共に育った キミと誰かが支えたんだ
キミの誰かは意外にキミの前に さあ その手とこの手を互いに

(Hands!) 差し伸べよう 握りしめた手のひら拡げて
生まれたての命のSOS 消える前に閉ざされた扉拡げて
(Hands!) 差し伸べよう 握りしめた手のひら拡げて
生まれたての母性のSOS 消える前に差し伸べよう