この読み方がわかった人はマニアかドイツ人だ。
GUINAND ギナーン
以前もドイツ時計を紹介しましたが >>以前の記事はこちら
Sinn ズィン(ジン)という会社は、今はローターシュミットさんが仕切ってますが
もともとはジンさんの会社です。
第2次大戦を生き残ったドイツ人パイロットで腕時計職人のヘルムート・ジンさん。
ジンさんはSinnを辞めて、新たな時計会社をつくりますが…
それが合併を経てギナーンとなりました。
今ここで紹介しておいて、こんなオチも何なんですが
今年、2014年6月のオーダーを最後に引退されました。
そして、職人ジンさんと共同経営者さんの後継ぎがいないためギナーンは幕を下ろしました。
もう店頭にある分しか、ギナーンの時計はありません。
その最後のオーダー
(ぁ、世界的に最後のってわけじゃないです。)
やっと出来上がりました。
はいこれ
超薄型で、まるで着けてないような軽さ…
っておい!!
永遠の3時やないか~い!
こっちだわ
ギナーンなのに文字盤はクロノシュポルト。 まぁこれはこういうものなんで。
というか、この時計に違和感をもったひとは鋭い人。
リュウズ(ゼンマイを巻いたり、時間を合わせたりするギザギザのやつ)が9時側についてます。
普通の腕時計は、この着用スタイルのまま右手でリュウズ操作ができるように3時位置についてます。
逆リュウズなんですね。
宙返りしたりするファイターやアクロバットのパイロットは
左手の甲にリュウズが当たるのが嫌だったようです。
そしてこの時計の音は普通のチッチッチッチッじゃなくて
チッ チッ チッ チッ …かわらんやんw
いや、ちょっとだけ間が…
実は普通のゼンマイ腕時計は1秒を6回か8回に分けて秒針を動かしてるんですが
これは世にも珍しい5回なので、耳を澄ますとちょっと間があいた感じで眠くなりますw
ま、でもどうってことない時計なのですが
もともとマイナーな感じで、さらにもう生産しないということなので限定品じゃないけどレアな腕時計になってしまいましたとさ。