目ざとい人は見つけたと思いますが、のぶ~のプロフィール画像でしている腕時計。
ちぃっちゃいので、何だ?って感じだったはずですが、これです。
ロシア製
アビアートルのウィングスというモデル。
手巻きの機械時計です。
天使の羽のようになってるのはクロノグラフのプッシュボタン。
左がスタート・ストップ、右がリセット。
上のサブダイヤルが30分の積算計。
下のサブダイヤルは通常の秒針。
文字盤の秒の刻みがなんか変じゃない?
そうです、どう見ても60等分されていません。
1周60分割の1秒刻みではなく、1周200分割。
ロシア人っていい加減、ってかバカ?
いえいえ。
これは音速(約330m/s)に関係してます。
遠くの光を見た瞬間にクロノグラフスタート、音が聞こえたらストップ。
雷とか、花火とか、光ってから音が聞こえるまでの時間を計ると、
音源までの距離がわかるというシロモノ。
例えば…
遠くの戦車が発砲した瞬間から発砲音が聞こえるまでの時間を計って、戦車までの距離を知る。
あとはその距離に応じた角度で応射すれば、戦車に命中と。
砲弾は放物線を描いて飛んでいきますから、相手までの距離がわからなければ当たりません。
水平発射では遠くのターゲットにあたる前に砲弾が地表にめり込みます。
どんなに勢いよく飛んでいく砲弾でも下に落ちる速さはニュートンのリンゴと同じですから、
最大射程は発射角度が45度の時。
ということで、たかが腕時計でも大事な計測器であるという事でした。