2023 鴻巣マラソン大会
2023年3月4日(土)コロナでずっとできなかった2019年ぶりの開催だそうです。そうこの鴻巣の大会は土曜日の開催、土曜日だと何かと都合がいいので今年で6回目の出場となる。
こんなことを言っては怒られるが、土曜開催という魅力以外は、普通の住宅街を走る大会だ。今回が6回目、同じマラソン大会では地元のさいたま市のマラソン大会をのぞけば、一番多い出場回数になる。私にとっては土曜日の大会は魅力的だ。
自宅最寄り駅から高崎線で20分も行けば現地に着く。9時30分スタートなのだが、今日は余裕をもって家を出る。早めに行って向こうでゆっくりしてからスタートを待つ。気持ちに余裕があったほうがいいですね。
残念ながら早めにいってウォーミングアップをして、テンションをピークにして挑む…などという理由ではない。ところが・・・ぽーっとしてたんですね……余裕かと思って鴻巣に向かう途中アクシデントが起こる。
財布を忘れた。お金がない。しまった・・・このまま飲まず食わずでハーフを走って帰ってくるか?いや・・・食べ物の心配の前に鴻巣まで電車で行けないわ。あわてて引き返す。
引き返したら余裕がなくなってしまった。鴻巣にギリギリの到着になった。そうなると余裕が焦りに変わる。ゼッケンをつけてしまおうと電車のなかでシャツに装着を試みるがななめに傾いてカッコ悪い。
とにかく時間がないのであわてて駅からはや歩き……走らなくても間に合うくらいのギリギリで鴻巣陸上競技場まで行き、荷物を預けてスタート地点まで到着したのが10分前、ABCDブロックのDブロックの場所に並ぶ。もっともD ブロックなので9時30分でも間に合う。
6回目の出場なのに走る景色に見覚えがない。えーなんか初めて通る道のような気がする。不思議ですよね…春日部マラソン、三郷マラソン、熊谷マラソン、なんとなく走ったときのことを思い出すのに全く記憶にない。なぜかというと毎回タイムが平凡だからだ。
ベストタイムが出たときの大会、足を引きずって苦労した大会は周りの景色をしっかり覚えているものなのだ。鴻巣マラソンの過去のタイムはベストタイムは出ないが、大きくこけたこともなもい大会なのだ。
いけどもいけども直角に曲がるカーブばかりだ。なるほどこれだけクランクカーブばかりでは、べストタイムがでるはずはない。途中トップランナーとすれ違う。私は思わず
「ナイスラン!」と拍手でエールを送る。するとトップランナーは苦しそうな表情ながら、私を見て「応援ありがとうございます。」といわんばかりにうなずいてくださった。
トップランナーに声援を贈れるっていいですね。まさにコロナで自粛していたなか、できなかったことが解禁された素晴らしい瞬間です。マラソンはこれがいい!
さて私のタイムは1キロを5分30秒~6分の間を走る、近年まれにみる好タイム、ハーフマラソンの半分10.5キロをちょうど1時間で通過、合計を2時間でまとめたい目標なのだが、とりあえずそのペースで通過した。
これはひょっとして返り咲きか…足もいつもほど疲労がないような気がする。いいぞ!自分を鼓舞してレースはいよいよ最終コーナーへ
しかし・・・15キロから私の足はしだいに重くなっていく。
急に来るのか…今回はいいかと思ったのに悔しいがだんだん足が動かなくなってくる。1キロのタイムが7分をこえる。悲しいかな今回もだめか、それから後ろからどんどん追い抜かされていく。
まず2時間切りの夢は残念ながら消えていった。
とにかく完走すればいい。そう言い聞かせて走る。
ラスト2kmのところで元気に周りの人たちに声をかけながら走っている人がいる。
「ありがとう!」
「みなさんありがとうね!」
と声援に答えながら走っている。思わず話しかけてしまった。
「きついけど、おたくさんの元気もらいましたよ。ありがとうございます。」
「そうですか、声出さないと走れないですよね。私今回2回めのレースなんですよ。」
「2回目ですか・・・私は70回目のハーフマラソンかな・・・」
「もうベテランの大先輩なんですね。」
「年くってますからね・・・」
そう私の強みはハーフを70回も走っているということだ。
しかし・・・その若者についていけなくなり脱落をしていった。
足を引きずるようにゴールすると。先程の若者が待っていてくれた。
「お疲れさまでした。」
「最後ついていけなかったですよ。」
「すみませんでした、おいていってしまって。」
「いえいえ・・・またどこかのマラソン大会出会いましょう。」
2時間08分42秒
最後は歩いてしまったがコロナ収束後の自己ベストタイムだ。
少しずつまた右上がりになっている!
次回は10kmマラソン、コロナ後の自己ベスト目指して頑張りましょう。
鴻巣マラソンこれで記憶に残る大会になったのではないでしょうか・・・・