2023京都マラソン・・・①  京都マラソン2次募集

 

 ある日のこと、次はどこのマラソン大会を申し込もうかと「ランネット」を見ていたら・・・フルマラソン大会どこかであるかな?と眺めていると、「京都マラソン」の2次募集の案内を発見!

えっ??京都マラソン募集してるの?かなり倍率が高いマラソンなのでまず無理と諦めていたのですが・・・

 

 2次募集ってするんですね。つまりは申し込んで抽選に当たったもののお金を払う段階になっておやめになった方、というよりか京都ー大阪ー東京・・・・と大きな大会が3週間連続で続くので3つの大会すべてに応募したら、たまたま2つあたっちゃった・・・という強運の方。

 

 大阪東京に比べると京都は同日でびわ湖毎日マラソンがあるから、大会のレベルが低いんですよね。優勝タイムが2時間20分くらいでしたか。ほかは招待選手がいるから2時間10分はまず切れる。それで3つの大会を同時に応募した人がダブったのでこぞってキャンセルした。そんなところでしょうか・・・・

 

 2次募集も同じように抽選があるのかわかりませんが、2月19日はあいているので申し込んでみた。すると・・・抽選ではなく、あっさり申し込み完了!のメッセージが出てくる。これで出場決定ですね。私の場合東京マラソンは10回くらい落選しているし、姫路マラソンも2回連続で落選経験があるので,古都をめぐれるマラソン大会に抽選もなく申し込めるのはありがたい。

 

 東京マラソンは、抽選の当選発表まで長い時間待たされた挙句、

 「残念ながらご希望に添えず申し訳ございません。」

などというメッセージが届く。落とされるたびにもう二度と申し込まないよ。1人でブツブツ文句を言うのがお決まりのパターン。それがあっさりと申し込み完了けっこううれしいものです。

 

 京都といえば神社仏閣の前を走り抜けるいいですよね。二条城の堀のところを走れるなんて最高!!実際は走ってわかったのですが二条城の近くを通っただけで二条城にはいきませんでした。金閣寺も金閣寺まで500mくらいの看板を見つけましたがそこにはいかずでした。それでも京都を走れるのは非常に価値がある。

 

 東京マラソンはすでに出ているから今年は京都・・・来年は大阪・・・次は名古屋・・・

政令都市制覇!さいたま・・・北海道(札幌)・・・新潟・・・静岡はすでに出場済み。まあ参加費は高いがやもうえないか・・・・

よくわからない目標を立てる (笑)

 

 

2023京都マラソン・・・②  旅行支援 20%引き 

 

 さて前日の宿泊ホテルを確保しないといけない。京都マラソンと言えば1万人以上は参加するのでしょうからホテルもいっぱいでしょう。逆に大都市ですからホテルもたくさんあることにもなる。いま盛んに売出しをしている旅行支援割のホテルを探す。

 

 この旅行支援とは?コロナ禍の中めっきり観光地が閑古鳥をになり苦しんでいるのを支援するために、旅館を20パーセント割引、その20%を国が支援してくれる。なおかつ地方の観光地を活発化させるために、飲食やお土産でつかえるクーポン券を200円分(土曜の夜は1000円)支援してくれる。

 

 これは使わない手はないと・・・京都の旅館で旅行支援適用の使える旅館を探す。

しかし・・・インターネットで調べるとすでに京都の旅行支援は終了している。そうですよね・・・皆さんがいくら観光を控えているといっても京都は別格かも。しかも土曜の夜ですから、混むのはまちがえない。

 

 さてどうする?実は12月の宮崎マラソンも旅行支援を利用して泊った。その時も宿がなくて始発電車に乗って宮崎に行けることができれば隣の県でもいいかと、大分や別府を探した経験がある。結局同じ宮崎に宿泊したがほとんど鹿児島に近い宮崎県に宿泊した。

 

  京都でなくても京都に近ければいい。京都府というのは縦に長い県です。京都から大阪は目と鼻の先・・・また京都と滋賀もほぼ隣り合わせだ。ここは滋賀県の旅館を探すことにした。滋賀で検索、安いホテル安い順に調べる。すぐ見つかりました・・・・安い!1泊3500円20%引きだから2800円おまけにクーポン2000円を引いたら800円??もうただみたいなもの。大津駅なら京都とは目と鼻の先。せっかくだから2泊3日にして京都旅行もしましょう。自分の頭の良さにひとりで感心する。これで京都マラソンが楽しみになってきました。

 

 さて当日新幹線望み号で京都までそこからバスに乗る。電車で東山駅に行く方法もあるがバスを選んだ。その受付は金曜日と土曜日だけ、当日の日曜日の受付は一切ダメ。いるんじゃないですかね、当日何も知らないできてショックうける人も・・・・17000円残念でした・・・・

 

 「まりめっこ会館」で受付を済ませる。いつもながら前日の受付はランナ~にうれしい企画が盛りだくさんだ。特にスポンサーのブースは自分の会社の商品をサンプルでたくさんだしてくれるとただのもので袋がいっぱいになる。とくにただのものは何でももらう。なんでももらうので、かなり大きな荷物になる。帰りは牛丼屋に直行です。明日に備えてちょっといつもより大盛りのご飯が食べたい。すき家で大盛り牛丼を、ビール??

 

やめておきましょう。明日完走したらすっきなだけ食べればよい。

  なんといっても旅行支援大津のお店で使えるクーポン券がある!!

 

2023京都マラソン・・・③  比叡山延暦寺に近いのですが・・・

 

 受付をしておなか一杯食べてあとは宿舎に向かうだけ。本日泊まるホテルは?さてどんなホテルだろうか?安いのであまり期待してはいけない。雨露を逃れられればそれでよい。まずは最寄り駅はどこかを確認する?実は今の今まで自分が宿泊するホテルを何も確認をせずにいた。駅から歩くとどれくらいなのだろうか?まずはホテルでアクセス状況を検索??

 

 アクセスを見ると車情報しか書いていない。電車で来る人はいないのか?普通最寄駅くらい書いててもいいですよね。ちょっと不安になるマップで検索すると最寄り駅は南滋賀駅、歩いても2km程度でしょう?初めての土地迷うかもしれません。まあいいかのんきに構えて電車に乗り南滋賀駅で降りる。時刻は6時を過ぎてもう真っ暗ですね。

 

さてスマホのマップを検索して歩いていく。

駅を降りるとコインランドリーがありあとは普通の民家が立ち並ぶ。そんな路地を歩いていく。少し歩くともうそこは山道というしかないくらいの坂道で道路は舗装してるが、かろうじて歩ける程度の明かりだ。それより心配なのはコンビニもないようなこんなところにビジネスホテルがあるのだろうか?ありえないなあ~~

 

 しばらく行くとスマホの道が・・・・・・・・(点々点々)になる。・・・・・・とはどういう意味だろうか?道はないってこと?とりあえず・・・・・(点々点々)のある場所に行くと。道などない。はあ??暗いと行ってもまだ7時・・・でもこんな道だとまるで夜中歩いているのと変わらない。とりあえずスマホの案内する道ではないが舗装された道があるのでそこに行ってみた。

 

 200mくらい行くぐホテルが見えてくる。なんだここか・・・なんかよさげのホテルいいねえ!しかも朝食無料!と書いてある。ずいぶん安かったので3拍にしたのに、朝食無料?ここで1か月くらい位滞在してもいい(笑)

 

 しかしどう考えてもここはラヴホテルですね。若者が好きそうなきれいな作りになっている。笑ってしまった。スマホの地図見る・・・どうやら目的のホテルはこの坂道を登ったところということになる。不思議です。この通りを登っていけばいいだけなのになんで・・・・・・・・(点々点々)になっているのでしょうか?ちょっと登ったらすぐ分かった。

 

 車がスピードを出して私をどんどん追い越していく。つまりスマホがこの道を案内しないのは歩くのには危なさすぎる道だからだ。道幅は狭い。歩道はない。なおかつなにもないから車はスピードをだす。このラブホテルなら歩いても行けそうだが、この先にあると思われるビジネスホテルはどう考えても車でしか行けない。

 

 この道をまっすぐ行くと比叡山

   そうか!ここが最澄の天台宗の本山ですね。命がけでホテルに行く・・・・

 

2023京都マラソン・・・④  ラブホテルにひとりで泊まる・・・

 

 スマホのナビさえ徒歩で入力すると・・・・・での表示になる。なんていうホテルを予約しちゃったんだろう・・・まずのホテルの名前をもう一度確認する。あとで分かったのだがこの急な坂道を更に登っていくと比叡山延暦寺がある、

 

 比叡山延暦寺に続く道に娯楽施設はない。動物のペットメモリアル霊園があった。あとはさっきのラブホテル、そして・・・この私の行くビジネスホテルだ。この道しか行きようがないので覚悟を決めて歩くことにした。ソーラー式の小さな懐中電灯を持っているのでそれを照らしながら、自分はここを歩いてますよ!とドライバーに教えて歩く。車が来ると怖いので最初は止まった。

 

 しかしあとからあとから車はひっきりなしにくるのできりがない。命がけで歩くしかない。ちょっと怖い道路だ。ただそんな急で危険な道だが200mもすると目的地に到着する。

 休憩1500円 泊まり3500円  と書いてある休憩??

またラブホテルだ。なんでこんなにラブホテルがあるのよ。その先にあるのかビジネスホテルってこと?逆ならわかるが・・・

 

 それから私は目が点になった。ショックなことにこのラブホテルの名前がなんと・・・私が宿泊するホテルであることは看板を見たら明白だ。えっ??私が予約したホテルってここ?ここに3泊するんですか?さっきのラブホテルの方がまだいいのに・・・どう考えたってこんなところにもう一つホテルがあるわけはない。

 

 ちょっと不思議な感覚になり現実を受け止めるのに時間がかかる・・・

気を取り直していくしかない。安かったし京都見物も兼ねて3泊連泊などど考えていたらなんとラブホテルに3泊か??

入り口の扉をあけると暗いホテルの入口、誰もいなかった。??? 御用の方はここに電話してください。と電話番号が書いてある。誰もいない。

なに??ここ・・・お化け屋敷のようだ・・・すごいところに来た・・・

 

誰もいない時は電話をしろという指示に従い、電話かけようかとスマホを取り出すと・・・奥から人が・・・いかにもラブホテルにふさわしい怪訝そうなおばちゃんが出てきた。

「予約をしていたものですが??」

予約しているのはおそらく私だけでしょう。

「おまちください・・・」いらっしゃいませなどは言わない。まあラブホテルじゃあしょうがない。私の名前も聞かずに奥に入っていった。土曜の夜というのに人気がなく。なにやら台帳らしきものを持ってきて、

「今日から3拍ですね・・・」と鍵を渡そうとする。

 

 完全にラブホののりなのだが、ここからが違う。宿帳があるのだ。これを書かなければ国からの支援補助は出ない。

「ここに住所と名前を記入してください・・・」

と言われる。私は宿帳を書きながら・・・

「ここはラブホテルですか??」と聞いてやった。すると・・・

「ラブホテルもやってます。」

 

  ラブホテルもやってますじゃなくて一般の泊まりもやってますだろ・・・(笑)

 

2023京都マラソン・・・⑤ 夏の怪談話

 

そうそうここまで来る道はあるのだろうか?明日も明後日もこの道を通るのでは嫌になる。

「ちなみに私、駅から歩いてきたんですけど、道が細くて危ないですね、歩いてくる道ってあるんですか?」

「ないんですよ・・・歩道もないし、車はスピード出すし、あぶないんですよ。」

あっさり言われると何も言えなくなる。つまり車で来いと・・・ラブホテルに来るのに駅から歩いてくるカップルはいないということか・・・

 

するとそのおばちゃん私の顔をじっと見て・・・

「ついこの間お見えになったお客さんが、なんでもコンサートに来たとかで、2人で車でお泊りになった。車をここに停めて駅まで歩いたら、帰りにトラックに跳ねられて・・・ひき逃げされて・・・・」

まさか幽霊が出るとか・・・・やめてよ・・・・

 

やめてとは言わなかったが、そういう話しなくていいから・・・・

しかし事故があることうなずけます。歩道がなく狭くて細くて急な坂道で、信号なくて、ラブホテル2軒だけだからみんな車は飛ばす。でもお客が交通事故にあった話をすれば完全にイメージダウン。完全にリピーターはないですね。いくら安くても・・・・

 

まあその話を聞いて懐中電灯は必需品ですね。いつもs-ラー式の懐中電灯を持ち歩いている。キーホルダー代わりに着けているのだがほんとうにありがたいと思った。

台帳にに名前を書き終わって・・・

「お客さんはここに何しに?」

何しに来ようが大きなお世話だが、こんな寂れたところににひとりで泊まりに来た客ってどんなやつ?と興味深く見ている。

「明日、京都でマラソン大会があるですよ。それに出るんで・・・」

「マラソン??」

なんとピンとこないようだ。

 

あしたは京都マラソンの他にびわこマラソンもある。もっともびわこマラソンに出るエリートランナーがこんなところに泊まるはずがない。しかし京都マラソンは参加者が16000人、ボランティア5000人泊るところあるんですかね?それでもここ泊る人はいないんですね。ちなみに今日の泊り客は私以外にいるのだろうか?そんなことは聞かない。

 

「明日は早いんですか?」

「ええ・・・9時スタートなので6時にはここ出ようかと思っています。」

「行くときは、電気と暖房を切ってでかけてください。」

「わかりました。」

まったく・・・出るときには電気を消せと客にお願いではなく、命令をする。

 

「身分証明書を見せてください。」

「そうか・・・」

旅行支援をもらう以上義務付けられていることだが、どう考えてもこのホテルで身分証明を確認するのは不似合いすぎて見せながら笑ってしまった。

 

   国で支援するラブホテルということになる・・・・

 

2023 京都マラソン・・・・⑥ ピンクの水玉

 

鍵を渡されエレベーターの方に行こうとすると

「あっ・・・エレベーター壊れていますから・・・・階段で・・・」

階段かよ?私の部屋は2階だ。おもしろい…申し訳ないとか恐れおります・・・とかありがとうございます。とか・・・接客に必要な言葉は一切出ない。ラブホテルののりですから、全く接客に慣れていないおばちゃん。まあ安いからいいか……

 

最初はこんな会話でしたがいろいろと面白い話があったので紹介する・・・

鍵を開けるとそこは………

ピンクの水玉……まさにラブホテルベットには有線の機械があのプッシュ式の最近ラブホテルなど全く行っていないのでわからないが、有線を押してみたらうんともすんとも言わない。ないよね……有線なんて

 

 余談だが外出の時はくれぐれも電気は消せと言われて消したつもりだが、ベッドのライトは消えない。そのままにしていたら、電気がつけっぱなしだったわよと翌日注意を受けた。枕元の電気どうやって消すの?と尋ねると、ライトの暗さが調節できるのでオンオフでなく、ツメをで調節できるとか……そんなラブホテルを利用してる人じゃないと知らないよ。思わず苦笑い。部屋のピンクが一人ぼっちの虚しさをかもし出す(笑)

けっこうこのショッキングピンクの刺激のせいで寝付けなかった。

 

 翌日帰ってくと実はこのホテルの名前「〇〇 ホテル」という。地名+ホテルというありふれたネーミング、しかしありふれた名前だけに行き先とホテルとをググるとここがヒットしてしまうのではないでしょうか?

 

私の想像だが・・・この界隈にラブホがあった。そこに新しいラブホができた。途中にあったホテルだ。先程のホテルの方が見た目も新しいし設備もいい。価格は知らないがどう考えてもお客を全部持ってかれた。そこでやっていけなくなって一般のお客も受け付けるようにした。で・・おそらく「なんとかホテル」といかにもラブホらしい名前で営業していたが、一般受けるとなると名前変えたほうがいいと「〇〇 ホテル」に変えた。

 

 おかげで客は来る・・・名前だけ聞けば〇〇駅にあるビジネスホテルだと思うもの。みんな利用するよ・・・大きな声では言えないが名前に騙されて(笑)はあ??と思うのだがなんといっても安いですからクレームがつかないんですよね。私も悪かろう安かろうで納得いく。それくらい安いのだ。

 

 だが客は逆で間違える人もいる。例えば、プリンスホテル〇〇 に泊まるお客さんがホテルと〇〇だけでスマホでググるとここの電話番号案内される。そこで「明日の結婚式の部屋ですが・・・」などという電話が頻繁にかかってくるそうだ。おばちゃんいわく・・・

 

「頭にきちゃう。自分が泊まるホテルくらいちゃんと確認して電話してほしいものよ。ちがうって・・・何度も行っているのに何回もかけてくるお客さんいるのよ・・・」

と私に愚痴をこぼすが名前が悪い。それは当たり前というもの。逆にちゃんとしたビジネスホテルと間違えて泊まってくれるお客がいることに感謝すべき(笑)とは言いませんでしたが・・・・

そんな話を聞かされる。

 

2023 京都マラソン・・・・⑦ 弁償しろってか?

 

 また翌日は

「部屋にメダルがおいてあったけどあれはどうしたの?」

前の日のマラソンの完走メダルだ。全く部屋に入って勝手に私物チェックするんじゃないよ(笑)

「みんなもらえるの?」

「完走すればね。」

みんながもらえるのとは失礼なおばちゃん・・・悔しいから「完走しなくちゃもらえないよ!」って言ってやった。

だいたい部屋はいるんだったらゴミくらい捨てておいてくれればいいじゃない。どうやら電気がつけっぱなしじゃないかとかのチェックで入っただけのようだ。

 

 いいんですいいんです。。。なんたって安いですから(笑)

 

書いているうちに次から次へと進んでいく。このホテルの思い出話題に事かかない。京都マラソンも感動したが、それと同じくらいホテルの思い出もすごい。そしてきわめつけラブホなのでビジネスホテルのような机がない。勉強したりパソコンでブログを書いたりしたいのだが机がないのだ。そう・・・ラブホですから・・・

 

 テーブルが置いてあって電気スタンドがおいてある。全体的に部屋が暗いので(ラブホですから笑)電気スタンドが頼みの綱。ちょっと動かいていたら電気スタンドが倒れた。別にどうということではない。電球が割れたわけではない。ところがパイプが折れてしまった。まったくちゃちだなあとおもって見たらなんと鉄のネジが折れているのだ。鉄が折れる??何年使っているんだよ?

鉄のネジが折れるんですから10年以上・・・まあ私が若い頃の装いですから30年前くらいでは??

 

 ひどいなあと思いフロントに電話する。パイプをおったんだったら私の責任だが、鉄のネジが折れるなんて怪我したらどうするんだくらい言えるような代物だ。フロントに電話しておばちゃんに報告

「スタンドが折れちゃったんですが・・・」

「ええっ??何やったんですか?」

「ちょっと倒したんで・・・」

「弁償してもらうかもしれませんよ。」

おもわず笑ってしまいました・・・まあ折れたのを見て鉄ネジが折れているんだから現物見てもらって本当に弁償とか言い出したらふざけるな!と言うつもりでしたが・・・

「とにかく聞いてみます。」

とのこと・・・あのおばちゃんパートかなんかの従業員なんですね。てっきり家族でやっているものかと思いましたが・・・

それから5分して電話が来て・・・

「新品じゃないので弁償しなくて言いそうです。」

との回答。

 

    新品じゃないとはよく言った。ざっとみつもって・・・30年使っているだろ?

           とまあ話題に尽きない楽しいホテルの出来事でした。

 

2023 京都マラソン・・・・⑧  京都の雨

 

朝5時に目覚ましをかけていたので起きる。

 

 窓をあけると・・・朝からあいにくの雨……

天気予報ては雨を覚悟してましたが、マラソンは雨はそんなに気にならない。といっても走っているときの話、行くまでと走ってからの雨は嫌だ…ましてやここから駅まで1キロ以上あり、目的の西京極駅まで乗り換えたり、駅と駅を歩かないといけない。

 

かさはない…かっぱだけ…

ちょっとため息が出る。まあとにかく早めに出るしかない。外に出ると豪雨ではない。普通の雨良しとしよう。シューズが目的地まで濡れなければいい。

 

 かっぱを着てなるべく荷物は部屋に置きっぱなしで身軽な格好で出発。そうホテルを連泊にするとそれがいい。昨日のこわ~い坂道をまた歩いていく。朝といえどもまだ暗い…身軽な格好でにしたので、懐中電燈を忘れた。昨日のおばちゃんのトラックにひかれた若者の話を思い出す。ドキドキしながらアスファルトの急な坂道を下っていく。

 

 雨は滑るから怖い・・・ちなみに今日はまだいい。翌々日の帰る日は雪が積もっていてさらに滑りそうで怖かった。さすがにその時は明るくなってからホテルを出た。

 

 大通りから狭い路地に入るとホッとする。考えてみたら早すぎる。もう少しゆっくり寝ていればよかった。スタートは西京極駅、この西京極は確か近鉄ブッファローズの本拠地じゃないだろうか…ところが余裕がありすぎると思って電車に乗ったのに反対の電車に乗ってしまった。土地勘がないから反対に乗っても全然気づかない。ただ周りの空気がどう考えてもこれからマラソン大会に出るランナーっぽい乗客がいない。

 

 それでやっと気づいた。あわてておりておりて引き返す。たまたま準急が来たのでたすかった。しかし・・・西京極には準急は止まらない。前の駅で降りて乗り換える。今日くらい止めればいいのに…引き換えしたら到着が8時15分と結構ギリギリに、でも気づいてよかったですよ。気づかないで30分くらい乗っていたら完全にアウトだった。

 

2023京都マラソン・・・⑨   いよいよスタート

 

 いや知らないところに来たら余裕を持った出発、念には念を入れての確認これが大事ですね。さっすが2万円も出して走りに来るランナー達嫌そうな顔はしていない。みんな生き生している。

 

 雨が降っているので皆さん駅で着替えをしている。それが賢明ですね。私もかっぱを着てその上にゼッケンをつける。一緒に着替えている人に話しかける。

「いや〜〜あいにくの雨ですね。」

「ホテルからここまで来るのに迷いましたよ。」

「もう招集時間ですよね・・・急がないとね。」

スタートとゴールが別の場所の大会は荷物を預けなければならない。これが結構厄介。

 

 やっかいだけれどスタートとゴールが違えば楽しさが増す。こんな沢山の荷物をトラックで移動して、たくさんのボランティアさんたちが働いてくれてありがたいことだが、スタート30分前までには荷物を預けなければならないのは結構しんどい。西京極は忘れてました高校生ランナーの聖地、都大路マラソンのスタートと同じなんですね。そうか…都大路マラソン男子も女子もここがスタート。だからスタートが急行が止まらない、JRでもない駅なんですね。

 

 荷物を預けるとスタートラインへABCDEFG・・・また遠いですね。参加者が16000人の大所帯、ひと味違う。スタートまで20分位待たされるんでしょうか…

この8時35分からスタートまでの9:00まで・・・9:00スタートのなかなかスタートできないもどかしさ。いつものことながら辛いのがフルマラソン・・・スタートまでマスクは外さないでください。そうですか・・・

これだけたくさんのランナーがいれば無理からぬこと。まあスタートまでマスク着用はそろそろ終わりですね。

 

 ヨーイスタート!!と同時にそこでテンションが上がったのに走れないのだから、このコントロールは大変だ。しばらくボーッとした状態が続く。その気持ちを組んでくださっているようで、ゲスト挨拶が聞こえる。

 

五分もすると少しずつ列は動き陸上競技場に入る。

スタートは陸上競技場・・・これから走るぞモードになる。土砂降りではないが今日は一日前に濡れての42.195kmですね。

京都の雨・・・なんかそんな歌あったような・・・

 

2023京都マラソン・・・⑩ 仁和寺のお坊さん

 

 かなり待たされるかと思ったがスタートして8分つまり。9:08にスタートですね。さあ今日は京都の町を観光しながら走っていきましょう。といっても全く土地勘のない私にはどこを走っているのかわからない。西京極と平安神宮のいち関係がわからない。西京極は京都からそう離れていないんですね。五条から四条嵐山の方に走っていく。

 

 スタートしてしばらくは6分30秒から7分のタイムを刻んでいく。最初は軽快にとはいかない。すでに5kmあたりから足は痛みだしてくる。アップダウンがけっこう続く京都、10km付近で仁和寺に差し掛かった時、ご住職がみんな横に並んで我々に手をふるこれはけっこう嬉しかったですね。徒然草の段に仁和寺の坊さんお話がありましたね。

 

 さて今日のレースいつもより疲労感が早めに襲ってくる。いつも早めなのにそれに輪をかけて今日は速く疲れている。少し走りすぎかしら…完走できるか心配になってくる。それでもハーフをすぎると2時間25分このままいけば5時間を切れそうだ。

 

 少しおさえないとだめかな?フルマラソンを60回も完走していると自分で今日は無理とわかってくる。5時間切りは今日も無理。でも調子の悪いのは足だけではない。あめのせいか目がひらかない。

 

 あれ?目がひらかない。こんなコンディション初めて……目が開かないというか、そう雨があたりメガネが濡れてすごい違和感……気持ちが悪くなってきた。なんか嫌な予感がする。

こりぁあ途中棄権。なにしろ60回のマラソンで初めての経験。

 

 何度も降りしきる雨が気になり、メガネを指で拭き目をこする。そんな中、隣を走るランナーがくしゃみをした。こういうご時世だからくしゃみは気になる。コロナてまはないでしょうけど。

 

 まてよ………くしゃみ?これって花粉症か……わかった!花粉がとんでいて目がショボショボするんだ。それで目が痒いんだ。そうだ……花粉だ。だとすると走りづらいがそれに耐えれば棄権するほどではない。

 

 さああまりネガティブな事は考えずに京都の町を楽しみましょう。府立植物園の中を入る。特に考えずに走ったのだが、ここは有料施設今日は走っているランナーは無料とか・・・それならもう少し緊張しながら走ればよかたったかも。

 

 なるほど嫌なことを考えると嫌な方向にすすむ。気持ちの持ちようですね。そう思うと目がかゆいのも不思議と軽くなっていく。気持ちで負けていたですね。

 

2023京都マラソン・・・⑪ 都大路ロード

 

 さて後半戦に入り「ここから2キロ都大路ロード」

 高校生の憧れ野球で言えば甲子園ですね。ここをおじさんが走れるなんて幸せですよね。おじさんが…甲子園球場で野球できないですからね。幸せいっぱいで走ります。

 

さて35キロを通過すると……

来てしまいました。足に激痛が……もうだめ走れない。ひきづりながら歩くしかないようです。左端によって悲しく歩く…うしろから抜かされるのってつらいものです。

また出できました。「ここから2キロ都大路ロード」もういい・・・もう足引きずってますので。早くゴールにつかないかしら・・・

 

なんとかあと歩いても完走できますが、惨めなもの。もうここから残りの5キロはかきたくないくらいに身も心も衰弱…おまけにやっぱり雨はつらい。するとオレンジ色の鳥居が見えてくる。いよいよ平安神宮にお到着!!ゴールが平安神宮の鳥居なんてしゃれていません?すっごい!演出。苦しかったマラソンも最後はにっこり笑ってゴール!!

 

5時間11分30秒・・・

 

おいしいもの食べに行こう!!引きずる足でも不思議と軽快!

雨は降っていてもそのままカッパ着てますので帰りましょう!

花粉??花粉と分かってから眼が気にならないのはどういうことでしょうか?

 

走り終われば最高の思い出の大会になる・・・・

 

 

2023 京都マラソン   5時間11分30秒の記録集

1−10km

6:49 6:25 6:37 6:43 6:48

6:44 6:51 6:30 6:36 7:09

11−20km

6:27 6:56 6:39 7:14 6:59

7:10 6:47 7:11 6:53 6:22

21−30km

6;54 6:26 6:37 8:10 6:48

7:10 8:22 7:10 7:19 8:48

31−40km

7:21 7:04 8:04 7:04 7:11

8:25 8:56 10:59 8:43 8:18

41kmー42.195km

7:31 8:21