今日も午前中はのんびり読書。
今回の本は珍しく詩。
普段そんなに詩集を読むことはないが、今日は何となく・・・。
昨日のルソーに引き続き、発売は35年ほど前、やはり母の蔵書の一部か。
3冊目
読了日 2011年6月5日
読んだ本 「釈迢空詩集」
本書は多くの詩と詩論等で構成されている。
非常に面白かった。
筆者の非常に繊細かつ大胆な筆致が、心情・風景等を巧みに伝えてくる。
もちろん言葉遣いは古いものであるし、筆者の伝えたかったことを残さず自分が捉えられているとは思わないが・・・
古代・近代・現代と3つの詩集から集められているが、どの詩集も手に入れて読んでみたくなる。
古代詩と近代詩、現代詩のちょうどはざまにいる感じの作品が多いと感じられた。
筆者は詩人だけでなく、民俗学・国文学・国学の研究者としても大きな足跡を残した方だが、そちらのほうは少し読んだことがある程度。もうちょっと突っ込んで読み漁ってみようかな。
詩に興味のない方でも、一読を勧められる一作であろう。
最後に本作品の中から1行紹介
「恋の亡びた日本なぞ、どっかへ行了へ(いっちまえ)」
う~ん、おっしゃるとおり。