お久しぶりです!(^-^)
最近は家庭教師のバイトも始め、改めて受験の勉強をやりなおしてるんですが
やはり思うのは、受験の勉強はとても面白いように作ってあるということです!
大学受験の問題は、体系的な論理でつながっているように作ってあり、その体系的な論理をいかに体得できているかで成否が問われる、とてもチャレンジングで面白く、時に美しさすら感じさせるように作ってあります!
受験生の皆さんは、今の課題がとても面白いということを見つけ出して、やりがいを持ってやってほしいです!
そして、そこで得た体系的な思考をする方法や、教養はこれから一生活きていくのです!
皆さんはなかなか遊べず辛いと思いますが、遊ぶことなどよりはるかに有意義な過程を通っているのです
それを自認して、楽しんで取り組んでほしいです!
それに対し、大学の勉強はかなり異質なものですね
うちの大学の教育過程は、こうなってます
1年は教養
2年は基礎医学の形態と機能
つまり、人体における
解剖学(マクロ)と組織学(ミクロ)の形態
それと生化学、生理学という機能
を学び
3年は主に2年で学んだ形態と機能の異常
つまり病理学、症候学、腫瘍学、薬理学、細菌学、ウイルス学、寄生虫学など
2年で学んだ機構にどういった異常がおこるか、病気の原理や形態を学びます
4年はさらに詳しい病理や、臨床医学(外科、内科、泌尿器科などの専門知識)を学び、CBTと呼ばれる全国の医学生が受ける、臨床実習を受けるための試験があり、ついにポリクリという病院での臨床実習に入ります
そこから5,6年はポリクリ、クリクラなどの臨床実習と、卒試、国試の勉強です
実習は2年では一年を通して組織学の実習で、顕微鏡で全身の組織の形態と構造を観察するものと、後期から医学部のトレードマークである解剖実習があり、ご遺体を解剖して全身の器官の構造をマクロな視点で観察します
3年では病理学の実習で、病気になった組織を観察したり、症候学の演習で、患者さんの症例を見て、症候からどういった病態、その原理をグループで議論し診断を出すものがあります
また免疫学や細菌学などの実験の実習、そして研究室配属があり、そこで研究室に6週間通い研究を体験します
僕はうちの大学の神経科学研究部という研究室に通っていて、教授の研究の一環でデータをとったりしてるのですが、研究室配属でもその研究室でがっつりと研究を進めたいと思ってます
そこの研究室は、パッチクランプ法を用いたアプローチでの神経科学の研究室では日本屈指の設備を備えているらしく、とてもありがたいです!
阪大卒のうちの教授いわく、慈恵医大は、研究にはとても適した環境で他に行きたくないほどらしいので、研究医志望の方は是非うちの大学にいらしてください!
僕は慈恵は、私立で臨床医を育てる気質が強いと思っていて、研究をするにもとてもよいと聞いて意外でしたが、先入観でものを見てはいけないものです
僕が思うに、医学部の勉強は、受験の体系的な思考を養う勉強とはかなり違います
他の学部の、専門分野を究める学問とも違います
それはむしろ職業訓練に近いです
医師として役に立つ、職業上ミスを犯し患者さんに危害を加えることのないレベルに、必要な知識、論理を詰め込むのです
それが受験のように体系的な論理に満ちた面白い勉強かというと、正直あまりそうではないです笑
医学的知識は、体系性や論理性はあまりありません
特に解剖学や組織学は、臓器、その構造、神経、血管、骨、筋肉、組織、細胞、その特徴、そして血管がどこで分岐するか、神経の走行、骨の突起や穴などの構造名、細胞の形態など、夥しい量の知識を、それの英名も含めて暗記せねばなりませんでした
その体系性、論理性の薄い知識を詰め込む作業は、僕にとってとても苦痛に満ちたものでした
しかし、その試験もなんとか越えることができ、3年の勉強をしています
3年の勉強は、2年で培った生理的な知識の繋がり、論理に、どこに異常があるか考えるもので、クイズを解くような感じで2年のときより面白いです笑
やはり勉強が辛かった理由に、僕が臨床医ではなく神経科学の研究医を志望していたことも大きいです
例えば梨状筋下孔を通る構造物の名前やランゲルハンス島の各細胞が何色に染色されるかは、研究医として将来使うことはほぼありえない知識ですから笑
そもそも、僕は自分の好きな勉強以外をあまりにできないんですけどね笑
受験でも古文とか倫理の一部はなかなか苦労しました(もちろん古文も倫理も、好きなところもたくさんありますよ!笑)
生理学的な分野は、体系性、論理性が結構あり好きなんですが
そういった医学的知識も、できるだけ体系性と論理性を見いだすことで楽しんで楽にすることが、うまく勉強するコツなのでしょう
そして、その体系性と論理性を見いだす方法は、受験の勉強で養うことができます!
是非、常に体系的な思考を行うよう心がけてほしいです!
近況(^^)
最近僕は軟式テニスの部活をメインにやっています
スポーツを頑張り、部活の仲間との交流を楽しむということをできたのは、今までで初めての経験でした
部活によって人との関わり方、コミュニケーションについて多く学ぶことができました
医学部は部活単位での行動がとても多く、ほとんどの人が部活に入ります
サークルというものはありません
卒後も部活の繋がりは大きく、それゆえのコネクションもあります
やはり医師という閉鎖的なところでは、上下の繋がりとして部活が重要な役割を果たすためでしょう
それがいいことなのか悪いことなのかわかりません
僕は最初は、部活でそんなコネクションができたり、対立や疎外をしてるとしたら、そんなのよりはもっと実力主義的であるべきだと思ってました
しかし、実際の医師の世界がどうなっているかもまだわかりませんし、部活特有の良さというものもたくさんあります
先輩と繋がる手段は部活しかありませんし、そこでこそ築ける関係、学べることがたくさんあります
軽音部の活動も時折ライブに出るなどの活動をしています
音楽は本当に難しいことが多く、上手い人は本当にすごいなといつも思います
最近はRadiohead Blur Coldplay Smashing pumpkins BeatlesなどのUK USのオルタナティブロックを中心に、たくさんの音楽を聞いてます
Radioheadは聞いてとても感銘を受けました
革新的で魂を揺さぶり、真理を体感させてくれるような音楽性、それを触媒する悲哀に満ち暗澹とした、しかし美しい歌詞、そして音楽に込めた意思を身をもって行動に移すバンドの強固なスタンス
聞いて人生が変わったといっても過言ではありません
アルバムOK computerやKID Aは人生の名盤になりました
また、最近は読書量を増やし、様々な見識を取り入れようとしています
神経科学の本や、哲学、SF小説、村上春樹などの小説など、見識を広げてくれる本に触れてます
今できることで価値のあり、可能性を広げられることはなんだろうと考えた結果、それは様々な勉強して見識を広げることだろうと思いました
見識を広げることで、自分の世界への見方、行動を変え、可能性を広げることができると思ったのです
GHSの村田先生のお話で、暮らしを気にせず勉強できる学生という立場はとても幸せなことだ、というものがありました
確かに、あまり関係のない、社会や世界について勉強することは仕事を始めたらなかなか難しいことです
今のうちに精一杯様々なことを取り込んでおきます!
あまり受験の勉強について書ける機会も少ないので、今のうちにおすすめの参考書などを書いておきます(^-^)
思考訓練の場としての体系化学
GHSの天野先生著の名著です!
化学の体系的な解法、思考法を見事に体系立てて記しており、これに基本的な演習を加えれば化学の力はどこでも対応できるレベルになります
これを読まなければ、僕はずっとひどい成績のままだったと思います
化学の問題を一貫した、体系立てて素早くミスなく解けるようになりたい全ての人におすすめします!
キムタツ式速読トレーニング
速読の基本的な方法、テクニックを詳しく書いてあります
受験にどうしても必要な速読力を養うための方法論を知りたい方はおすすめです
システム英単語
単語を頻度順、必要な知識だけ、フレーズで関連付けて覚えることのできるいい単語帳です
数学の計算革命
計算力は受験においてとても重要ですが、ないがしろにされがちです
ミスなく早い計算法が載っています
後半の外積などは不要ですが、展開、因数分解、微積分は実に参考になりました
他たくさんあるのですが、今日はあまり知られてない良いものを紹介しました
じきに勉強法について詳しく書きたいです
また更新します!
ではまた(^-^)