今年のお盆も
檀家さん達に持ち寄っていただいたお花で仏花アレンジメントを作成いたしました
近年の猛暑の影響で、お花の栽培は難しくなっているとのこと
皆さん口をそろえたかのように
「少ししかありませんが」と言われるのですが、、
その「少し」が集まると見事なアレンジメントができるわけです
山の花と呼ばれる枝ものは山から住職が毎回集めてきてくれます
もしもお花が全然集まらなかったら、私はとびきり素敵なグリーンだらけのアレンジメントを作るつもりですが
今年の夏もキレイなお花達で完成することができました
お花のフォーカルポイントは、昨年に続いてひまわりとなりました
お寺の仏花アレンジメントは、檀家さんの助言通り、黄色い花が本当に映えます
今年も二日続けて早朝から作業、皆様おつかれさまです
いつもありがとうございます
そして午後からはお施餓鬼法要
歴代住職さん達のお墓も、お花で飾られました
ご先祖様の(だけでなく今生きている我々の魂も)供養をさせていただきました
日本人の定期的なお墓参りの習慣は、実は古代から一貫したものではないようです。
古代から11世紀頃までは簡単な葬送儀礼の後風葬。
11〜16世紀頃までは火葬後遺骨を霊場に納め墓塔が建立。
16世紀〜19世紀頃までは家制度の確立と寺院の境内墓地の一般化により、墓地に埋葬されて子孫が定期的にお墓参りする形が確立。
19世紀以降、納骨棺を備えた家の墓が普及しました。
今はと言えば、墓じまいの動きがあり、永代供養付の合同墓地を考える家庭も少なくありません。
死者からすれば、供養が進んでない状況だと、
生身の人間時代の感情はそのまま現存
もしかしたら苦手だった人間関係の人のすぐ近くに埋葬されてとても天国とは言い難い状況下に、永久的にとどまらないといけないこともあるのかもしれません
供養が進み、魂が浄化し続ければ、その問題はなくなるでしょう
あの世は、昔は山や海のずっと先にあると信じられていました。
目には見えないずっと先に、自分たちの還る場所があるのです
お読みくださり、ありがとうございます