どうも、宇治蟲(うじむし)です。


番組は見逃してしまったのですが、今朝のワイドナショーで容姿いじりについて取り上げていたようです。


その中でEXITの兼近さんが


「芸人のお笑いはサーカスと同じで、プロ同士なので投げたナイフは当たらないし避けられることが芸として成立するけど、当人同士の信頼と実力で成り立っていること。それを一般人がやったら刺さるのは当然だし、舞台に勝手に出て行ったら怪我してしまう」


みたいなことを発言されたようで、話題になっています。

(私は番組を見逃してしまったので、言い回しは間違っているかもしれたせんがすみません。)


兼近さんが言ってることと似たようなことが描かれているアニメがあるんですよ。


シンプソンズっていう、アメリカのアニメなんですけど。

(一時期CCレモンのCMとかに出てたので、見たことある人はいるかも)

シンプソンズの主人公一家。


シーズン14第4話の

「大きいことはいいことじゃない!?」

という話で描かれています


(ディズニー+で観られるので、気になる方は是非)


メインはお母さんのマージ(髪が青い人)に間違って豊胸手術が行われてしまう話ですが、子供たちに大人気のピエロのクラスティというキャラクターがいて、彼がテレビでやった芸をバート(上の画像の一番左の子)が真似して大きな事故が起きてしまい、元ネタであるクラスティが世間から叩かれてしまうというシーンがあります。


こいつがクラスティ。子供たちに大人気のピエロです。



まさに、今日本の容姿いじりで起きてる問題と一致しますよね。


兼近さんが言ってることって、これと同じだと思います。


クラスティはプロなので、たくさん練習や経験を積んでいるために危険なスタントも見事にこなせた。


しかし、子供たちは練習すらしていない素人なので、危険な事故に繋がってしまった。



これをいじめに置き換えると、


テレビの芸人さんは日頃から稽古や練習を積んでいるので、越えてはうまいいじり方や越えてはいけないラインを理解できている。


しかし、素人はうまいいじり方も越えてはいけないラインもわからないので、やりすぎてしまい事故になりかねない。


実際、いじめが原因で自殺をしてしまう人が後をたたないのはこれだと思います。



シンプソンズでも、プロであるクラスティが元凶として叩かれていましたが、芸人さんの容姿いじりが叩かれるのと同じだと思います。


容姿いじりが悪いのではないし、芸人さんたちが長年かけて培ってきた文化であるのに、それを真っ向から否定するのはどうなのか。



ふぐも似たようなもので,


ふぐは何も知らない素人が食べようとすると毒があるので死に至る可能性がある。


しかし、ちゃんとふぐのことを理解しているプロが調理すれば安心して食べられる。


たとえ危険な毒があっても、ふぐは100%食べちゃダメ、なんて言う人ってあまりいないですよね??


(ちなみに、シンプソンズでもふぐを食べて死ぬかもしれない…という話がありますがそれはまた別)


安全にふぐを食べるためにふぐ専用の資格があると思うので。



なので、容姿いじりの芸風自体を否定するのはどうなのかな?と思います。


苦手な人は見なきゃいいというだけだし、自分が嫌だから止めろ、というのは単なる我儘でしかないです。


私は正直、容姿いじりは苦手ですが、それが好きな人もいるし、受け入れて自らいじって欲しいという人もいるので否定はできません。



以前大阪から来た人に、


「いじめられている、いじられてるのは美味しいポジションにいるんだからチャンス。自分からいじられに行きなさい」


みたいなことを言われたんですが、私には無理ですね。



私はゴキブリが平気なんですけど、ゴキブリが苦手な人に対して


「ゴキブリが平気だと他の人の役に立てるし美味しいポジションになれるから触れるようになりなさい!」


なんて言えません。



私はその大阪の人の意見を間違っているとは思いませんが、その意見を苦手な人に対して押し付けるのはどうかと思いますね。


芸人さんはいじられることでお金を貰ってますが、お金も貰えないのに無駄にストレス溜めてまでいじられに行く必要ないでしょ、と私は思います。


自分がそのスタンスで行くのなら否定しませんし止めませんが、それを100%正しいと思って他の人に押し付けるのはやめてほしいですね。


それと同じように、自分が嫌だからやめさせようとするのも意見を押し付けているだけです。


シンプソンズでも、アニメの暴力描写をやめさせようとする話があるので、そちらも観てほしいですね。

シーズン2の第9話「マージの熱き闘い」です。こちらもディズニー+で観られます。



クソ真面目で暗い記事ですみません。


何故今回こんなことを書いたのかというと、兼近さんが言ってたことが私が以前から考えていたことと同じだったからです。


何度も言いますが、容姿いじり自体が悪いというわけではありません


マナーを守って楽しめば楽しいんですが、嫌がる人に無理に押し付けたり、一線越えてエスカレートしてしまうのが問題なんですよ。


もし観られる環境であれば、シンプソンズのシーズン14第4話、シーズン2第9話を観てほしいなと思います。