まだ働ける状態ではないことは分かっているのに、
ゆっくり休養ができない私は、何もできない時間が
とても苦痛でした。

ゆっくり休養を取ることが復帰への1番の近道
なのに、気ばかり焦ってしまう…。
かと言って、体が自由に動くわけでもなく…。

ずっと、がむしゃらに働いてきたせいか、
何もできない自分がすごく嫌でした。

そんな時に、友人が近くまで会いに来てくれて、
お茶をしながらそんな話をしていました。

友人は精神疾患の家族がいて、よく私の愚痴に
付き合ってくれていました。

私の気持ちを話していると
「まだそんなこと言ってるの?」
と、かなり呆れ気味でしたが😅

「だったら、ボランティアやってみれば?」

と、自分では全く思いつかなかったことを提案
してくれました。

その日は、一緒に家の近くでどんなボランティアが
あるのか2人で色々と探して、家の近所でもかなり
ボランティアを募集していました。

私は家から近い老人ホームの中にある、
デイサービスでお風呂からあがったお年寄りの
髪を乾かすボランティアに応募しました。

電話で問い合わせをして、面接がありました。
ボランティアをやりたい理由を聞かれましたが、
精神疾患で社会復帰の練習とは言えず…。
適当な理由でやらせてもらった記憶があります。

週に2日、2時間程度ですが、次から次へと
お風呂から上がってくるお年寄りの髪を乾かす
作業は意外と忙しく、慣れるまでは少し大変でした。

でも慣れてくると、利用者さんにも顔を覚えて
もらい、雑談をしながらできるようになり、
とても楽しかったのを覚えています。

お風呂に入ったあと、利用者さん達はみんなで
ご飯を食べるので、髪を乾かしてもらいながら
口紅をつけたり、眉毛を描いたり、化粧をしてい
る女性の方もチラホラいて、いつまでもオシャレ
心を持っているのって素敵だなと思いました✨

気持ちも見た目も若いのです♪

ただ、一度寝坊をしてすっぴんで行った私に、
「あんた。いつもの人と違うねぇ」
と、言われてからは必ず化粧をしていくように
してました笑笑。

そんな楽しいボランティア生活を数ヶ月送って
いると…

「私、働けるんじゃないか…」という私の悪い癖が、
またムクムクと湧いてきたのです…。