前回のお話はこちら→【冒険の始まり】1．憂鬱な日々と街中の神社
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以前から、神社に行くのは好きだった。
行くと、何となく気持ちがすっきりしてありがたい気持ちになる。
と言っても神社にお参りするのは初詣も含めて年に2、3回程度で、
神様の名前だって有名どころしか知らなかった。
アマテラスはお伊勢さんの神様、
スサノオはヤマタノオロチ退治の神様、
そんな程度の知識だった。
ある日地図上でふと目に止まった、名古屋の大須にある三輪神社。
室町時代に、山が御神体という大和国(現在の奈良県)の大神神社（おおみわじんじゃ）から勧請された神社で、御祭神は大物主大神(おおものぬしのおおかみ)という神様。
大物主大神は、島根県の出雲大社の神様・大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)と
同一神とも言われている。
勧請(かんじょう)というのは、
神様のご分霊を別の場所にお祀りすること。
つまり三輪神社の神様は、
愛知県名古屋市で祀られている奈良県の大神神社の神様、ということなのかな。
この御由緒を調べた時、ふと、あることを思い出した。
愛知県の一宮市というところにも、大神神社という名前の神社がある。
こちらの御祭神も大物主さん。
付き合っている彼に何年か前、
「一宮市に山が御神体の神社があるんだって。行ってみようよ」と
言われたことがあった。
大神神社という名前はその時に初めて知った。
一宮市に山なんかあったかな？濃尾平野の真っ只中では？と思い調べてみたら、
山が御神体なのは奈良県の大神神社であって、一宮市の大神神社には山は無かった。
山、無いじゃん…。
いまいち気が乗らなくて、結局行かずじまいになった。
あぁ何てこった。
三輪神社の神様は、あの一宮の神社と同じ神様じゃないか。
あの時は大変失礼なことをした…。
名古屋にも神社があるなら、改めてちゃんとご挨拶したい…。
行かずじまいになっていたことを思い出し、そんな風に思った。
大須の三輪神社は縁結びが有名で、
可愛い御朱印や、境内のあちこちに飾られている可愛いうさぎの置物が人気なのだそうだ。
御朱印集めをしている友人が喜びそうだなあと思ったけど、
この頃は人に会うのが億劫で、声をかけられないままでいた。
すると何日かして、その友人から「遊ぼうよ」と連絡があった。
何というタイミング！
「可愛い御朱印の神社を見つけたんだけど行ってみない？」
そう伝えると、友人は快くOKをくれた。
続く
お読みくださりありがとうございます
前回、次回予告で「神社に行った時の話」と書きましたが
そこまで辿り着きませんでした
次回予告は自分には向いていなかったです
すみません。
焦らずマイペースで参ります
