「あっ!咲良?ごめん!今から送るお店のデータ私のipadに送ってくれる?」
「まどか~。こっちが名乗る前に用件言うのやめたら?」
「こんなの咲良にしかやってないよー。しかも、咲良のデスクの番号にかけてんだもん。咲良しか出ないじゃん」
営業のまどかは、なかなか成績の良い営業マンだ。
そして要領がすごくイイ。
「私が離席してたら他の人出るんだから気を付けなよー」
咲良は話ながらデータをピックアップし、まどかのipadに送信した。
「はい。送ったよー」
「サンキュー。これ成約したら、今月達成なんだー。達成したらゆっくりランチ行こうね!じゃねー」
「絶対だよー。頑張って!」
咲良は営業事務だ。
処理能力が高いからなのか、咲良に依頼してくる営業マンは多い。
ただ、処理能力が高いばかりに作業スピードが早く、仕事時間をもて余してしまう。
しかも、咲良は派遣なので、決まった仕事以外はしてはいけない。
まぁ、こっそり手伝ったりするが、問題のない程度でおさえている。
咲良は手持ちぶさたになり、ふと時計を見た。
11:30
お昼休みにはあと30分。
この30分が長い。
しかも、今日のやるべき仕事は終わってしまっているのだ。
午後は営業マンが成約してきたら作業があるのだが。。。
まどかの交渉が上手く行くことを願って席を立つ。
とりあえずお手洗いに行こうじゃないか。
暇な時はとりあえずお手洗いに行く。
今日は何回お手洗いに立つのだろうか。