【第2話・第4部 / 全4部(第2話完結)】

お局の懲戒解雇と、夫の裏リボ払い発覚。突きつけられた離婚届


「大野恭子さん。社内規定違反、および重要書類の故意による隠蔽・業務妨害につき、本日付で懲戒解雇処分とします。即刻荷物をまとめて退出してください」


翌朝、役員室から出てきた人事部長の冷酷な言葉がオフィスに響き渡った。

デスクの引き出しから契約書が見つかり、防犯カメラの映像とICカードのアクセスログという逃げ場のない証拠を突きつけられた大野は、反論の言葉すら失っていた。


「う……嘘でしょ……? 私、30年もこの会社に尽くしてきたのよ……!? たった一度のミスじゃない……!」


泣き叫ぶ大野に対し、人事部長は一切の容赦なく言い放った。


「たった一度のミスではない。君がこれまで行ってきたハラスメント、虚偽の申告、そして会社の信用を根底から揺るがす背任行為だ。退職金も支給されない。速やかに立ち去りなさい」




お局の退場と、蓮見が見せた一瞬の「笑み」

段ボール箱に私物を詰め込み、肩を落として惨めにオフィスを去っていく大野の背中。

長年社内に蔓延っていた「昭和型お局の恐怖政治」が、ついに終焉を迎えた瞬間だった。


「美咲さん、お疲れ様です。これで無駄なストレス要因がひとつ排除されましたね」


隣でデスクを拭きながら、蓮見陸がポツリと言った。

いつも無表情で感情を出さない彼が、この時ばかりは少しだけ口元を緩め、満足そうに微笑んでいたのを私は見逃さなかった。


「ありがとう、蓮見くん。あなたが冷静にログと証拠を集めてくれなかったら、私……今頃冤罪で会社を追われていたかもしれない」


「当然のことをしたまでです。ロジカルじゃない悪意に屈するのは時間の無駄ですから」


職場の巨大な毒腫を取り除き、私は心から安堵の息をついた。……そう、職場「は」平和になったのだ。




ポストに届いた『カード利用明細』と、絶望の数字

その日の夜、少し晴れやかな気持ちで帰宅した私を迎えたのは、ポストに入っていた一通の封筒だった。

夫・和樹宛ての、彼が個人で所有している別のクレジットカード会社の利用明細書だった。


普段なら開けないが、裏面に印刷された「重要:お支払いに関するお知らせ」の文字に嫌な予感がして開封すると、私の目飛び出そうになった。


【ご利用残高:840,000円(リボ払い設定中) / 月々お支払い額:15,000円】


「は……!? 84万円……!? リボ払い……!?」


明細の利用履歴を見ると、私が家族カードを没収した直後から、ネット通販で高額なゲームパソコン、ブランド物の服、海外のフィギュアなどを自分個人のカードで買いあさり、すべて「リボ払い」にして誤魔化していたのだ。




「もう限界。」リビングに叩きつけられた緑の紙

「和樹!!! 起きなさい!!!」


リビングのソファでゲームをして転がっていた和樹の前に、明細書を叩きつけた。


「うわっ!? なんだよ急に! 人の明細勝手に開けてんじゃ……」


「この84万のリボ払いって何!? 家族カードを切られたからって、自分のカードでリボ払いにして買い物しまくってたの!?」


「あー……いや、それは……リボなら毎月1万5千円だし、俺の小遣いの範囲で払えるかなって……」


「利息がいくらかかるか分かってるの!? 84万も借金作って、よくそんなヘラヘラしていられるわね!!」


「なんだよその言い方! 俺だってストレス溜まってんだよ! 美咲が家庭を冷たくするから、買い物で散発(※散策)してただけだろ! 夫のストレスケアも妻の役目だろ!」


反省ゼロ。どこまでも他人のせいにして、自分の愚行を正当化する目の前の男。

私はスッとカバンから「一枚の紙」を取り出し、テーブルの上に滑らせた。


「離婚届。署名・捺印して」


「え……? り、離婚……? お前、冗談だろ……?」


「冗談に見える? 自分の意思で家事もせず、家族の金を無断で使い込み、反省もなく裏で借金を重ねる人間と、これ以上一緒に暮らせるわけがないでしょ。今すぐ出て行って」


冷酷に言い放つ私の瞳には、もう夫への情など微塵も残っていなかった——。




💬 第2話完結・管理人コラム

第2話を最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

お局・大野さんの懲戒解雇&退職金ゼロ追放!!今まで周囲を苦しめてきたツケが一気に回ってきましたね!退場していく惨めな姿に、スカッと感が止まりません!蓮見くんのちょっとしたドヤ顔・ドヤ微笑みも最高でした!✨


……しかし夫の和樹!!裏で自分カードのリボ払いで84万円の爆買い借金って……!!どこまで愚かで使えない男なんでしょうか!!「夫のストレスケアも妻の役目」って開き直り、怒りを通り越して開いた口が塞がりません!!離婚届叩きつけられて当然です!!怒🔥


次回、【第3話・第1部】では、離婚を突きつけられた和樹が「やり直そう」と必死の泣き落としを開始!しかし美咲は冷たく追い出し、本格的な離婚調停・慰謝料請求へ突入!一方、会社ではお局が去った平和なチームに、まさかの『大野の息がかかった新たな刺客(他部署の社内政治大好きおじさん管理職)』が送り込まれてきて……!?


「美咲さん、絶対に離婚して!」「和樹から全額回収しろ!」と思ってくださった方は、ぜひ『いいね』や熱い応援コメントをお願いします!第3話もお楽しみに!👇