倉ー美の日常は恥辱にまみれている。 -7ページ目

ほんっと思わせぶり。あたしのバディ。

東京戻ってきて急に体重が落ちた。わぉ!これが俗に言う、うわさで聞いてたあいつ?例の産後痩せってやつ?

とか呑気に思ってたら、いつの間にかゆるゆると増加し始めてた。一時の気の迷いだったみたい。

ったく。なんだよ。夢見せんじゃねーよ。



そんなあたしも御多分に漏れず、ホッキ貝サラダが大好物です。はい。


昨日ね、スーパーでね、思い切って買ったんですよ、ホッキ貝サラダを。

どこの店でも割高なんですよ。さらに、店によって味が全然変わってくるからちょっとしたギャンブルなわけですよ、ホッキ貝サラダって。あたし的にはプライスカットかスシローの味がベストなんですけどね。


で、だ。夕飯に食べようと思って買ったホッキ貝サラダ、食べるの忘れてた。気づいたの就寝前。

少し落ち込みつつ冷蔵庫にあるホッキ貝サラダを確認すると


まさかのNO hottukigai IN reizouko


まさか鞄?まさかの常温放置?


NO hottukigai IN kaban


買ったのに鞄に入れず家に帰ってきちゃったんだ。あれーあたしとしたことが、よりによってホッキ貝サラダを忘れてくるなんて~。おかしいな~。あれ~なんでかなぁ。おかしいなぁ、やだな~やだな~って、


。。。夏終わったのに引っ張られちゃいました。忘れた頃の淳二とはよく言ったものですね。戻します。


レシートには間違いなくホッキ貝サラダの文字。お金だけ払って、、、あたし諦めきれない。

店に電話だ!


「あのぉ、ちょっとお伺いしたいのですが、夕方に商品の忘れ物ありませんでしたか?ホッきg・・・」


『あっ!ホッキ貝サラダでございますね!ホッキ貝サラダお預かりしておりますよ、ホッキ貝サラダ!』


かなりのハイテンションでホッキ貝サラダを連呼されたけれども、あいつは無事だったようだ。

名前と明日取りに行く旨を伝え電話を終える。ホッキ貝サラダとの再会に胸躍らせながら眠りについた。


翌日。。。

店へ行き店員へ話しかける。


「すみません。昨日忘れた商品を取り置きしてもらった、ふK・・・」


「あ!ホッキ貝サラダのお客様ですか?」


「え?あ、はい。。。」


「お預かりしてますよ、ホッキ貝サラダ!少々お待ちください」


店員は、少々困惑気味のあたしに少々待たせると伝え店内放送ブースへ


『お客様担当、ホッキ貝サラダのお客様がお見えになりました。繰り返します、お客様担当。。。。』


ぎゃー!ぎゃー!ぎゃー!

放送でホッキ貝サラダは相当恥ずかしい。それを聞いた周りの客たちがすんごい見てくる


あ、この人がホッキ貝サラダの人か


って目ですんごい見てくる。少々消えてしまいたい


しばらくすると担当者とおぼしき人がビニール袋片手にすんごい笑顔で走ってきた。

。。。。。なんか嫌な予感がする。

それは目が合った瞬間に現実となった。


『お客様がホッキ貝サラダのお客様ですか?』


まだけっこう距離あんの。けっこう距離あるからけっこうなボリュームなわけ。

さっきとは入れ替わったNEW FACEな客たちがすんごい見てくる。


あ、この人はホッキ貝サラダの人なんだ。


って目ですんごい見てくる。けっこう消えてしまいたい。


商品を受け取ってそそくさと帰ろうとするあたしに


「中身のホッキ貝サラダ、確認お願いします。もしかすると違っているかもしれませんので。」


絶対ない。絶対ないから。ホッキ貝サラダが違ってることなんで絶対ないから。てか、声のボリューム!


大丈夫と言い、中身を見ずに帰ろうと思った次の瞬間。あたしは気が付いてしまったのだ。。。


周りの客も一緒に確認しようとしている…

みんなが袋の中を気にしている…


ということに。あたしはその空気に抗えず、袋の中から取り出す。

まるでその流れがスローモーションのように思えたのはあたしだけではないだろう。そこに居合わせた全員が固唾を飲んで動向を注視していた。


そして袋から、そいつ、、、否、ホッキ貝サラダが出た瞬間、店が歓喜に包まれた。



なーんてことはなかったけどね。


ホッキ貝サラダってあれなのかー


って横目で確認して立ち去ったけどね。

そんな壮大な物語風なホッキ貝サラダのお話しでした。


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