ウサ子の白内障は、全く支障がない様子ではあった。
しかし、私としては諦めきれない。

おばーちゃん病院には白内障の目薬は置いてなかったが、
ウサギ専門病院に行けばあるに違いない。


ということで、ウサギ病院に。

今回の担当は若い女の先生だった。
そして、少しだけふっくらしている。
(先生、ごめんなさいあせる

これ、ウサ子のストライクゾーンど真ん中。
ウサ子は若い女性が好き。
その上、ふっくらしている方が大好きなのだ。
(原因は私がデブだからだが。肉付きの良い人間に抱っこされるのが好きらしい。
 私のせいでデブ専ウサギになってしまった。)


しかし、最初はいつもの大暴れ。
ウサキック炸裂。

机の上にあった、薬品をぶちまける・・・。
あぁ、赤面・・・・。

しかし、その先生はマッサージが上手かったらしい。
膝の上に載せて、おなかを撫でてあげたら、
いきなり、くつろぎはじめやがったよ・・・。

全く、このウサギは・・・。


この先生はウサ子は会った4人目の先生。
そして、ウサ子がたった十数分で気を許した2人目の人間だ。
(1人目は異常なまでお人よしの友人。全く、生き物に警戒心を抱かせない。
 そのせいで、ありとあらゆる生物に舐められがち。)


暴れるウサ子を上手く扱い、耳垢も短時間でとってくれた。

若い先生なので、少し不安があったが、
ウサ子がたいそう気に入ったので、この先生が主治医に決定っ!!


次回の通院からは、机の上に伸びた状態で寝そべっていた・・・。

いい加減にしろよ、ウサ子・・・。




それから2ヶ月間、白内障の初期である左目に毎日目薬を指した。
(完全に失明している右目はやっても無駄なのでやらない)

目薬は気に入ったらしい。
気持ちがいいらしい。


ウサ子は目薬という言葉を覚えた。
「ウサ子、目薬!」
というと、トテトテ走ってきて、私の膝の上に頭を載せる。


が、その後、バタバタした日が続いた。
1週間くらいの間、面倒くさいので、寝ているウサ子に近寄っていて、目薬を差していた。

呼ぶと所要時間は数分。
自分が寄っていて指すと所要時間は1分以下。


時間が出来たので、前のように
「ウサ子、目薬 !」
と呼んだが、やって来ない・・・。


そう、やつは、一度、楽をしたら、決して戻らないのだっ!
「おまえがこっち来いよ」
という感じで一瞥。

全くもって頭にくるウサギ !