セイバーメトリクスの指標の1つにWARっていうのがあるんですよ。
このwarっていうのは選手を図る総合指標の一つで「そのポジションの代替可能選手に比べてどれだけ勝利数を上積みしたか」ってことを知る事が目的らしいです。(Wikipedia調べ)

なので、一見そこそこの成績でも守備が抜群にうまかったり、勝ち星に恵まれなくても勝利に貢献している選手って結構いたりするんです。

今回やりたいのはそんな影の実力者ばかり集めたチームを作ったら本当に強いのかを検証することです。

というわけで16年と17年の個人成績とWARの印象の乖離が激しいであろう選手をピックアップして年度ごとに2チーム作ってみました。
まずは17年の選抜チーム。



チームは横浜を使用します。野手の合計warは30.0。投手の合計warは24.8。合計は54.8。
源田 4.8
桑原 4.1
菊池 3.9
銀次 3.0
梶谷 3.0
中村晃 2.8
大田 2.3
上林 2.2
京田 2.1
中村 1.8

ブキャナン 2.6
今永 2.9
金子 2.9
二木 3.0
井納 3.0
秋山 3.3
野村 3.4
大瀬良 3.4

ちなみに去年の各球団の合計warは広島 65.7、SB 58.4、西武 55.2、楽天 42.9、阪神 42.8。
このチームは理論上、西武と同じくらいの強さがあります。
投手陣は打撃陣の平均warに近い3.0の前後から探しました。これは16年のチームも同様です。


そしてもう一つ、16年のwar選抜チーム。



チームはロッテを使用します。野手の合計warは27.3、投手は23.9、合計51.2。
安達 3.5
田中広 3.9
中島 3.4
西野 3.0
茂木 2.8
桑原 2.3
堂上 2.3
今宮 2.1
中田 1.7
小林 0.9
坂口  1.4

田口 3.2
井納 3.2
有原 3.2
涌井 3.1
石田 2.9
塩見 2.8
美馬 2.8
ディクソン 2.7

こちらもなかなかの実力、上位に食い込めるくらいの総合力は十分にあります。

というわけでこの2チームでオーペナを回していきます。リーグは共にパで。
まずは交流戦の順位から。


球団旗の右下に1と2が書いてあるのがアレンジチームです。
17年選抜の横浜は2位、16年選抜のロッテは4位です。
両チームともソフトバンク、西武といった上位チームに引けをとらないくらいの成績を残しています、やはり強い(確信)

開幕前は中村晃、大田、梶谷のクリーンナップとか大丈夫なのかと正直疑ってましたが、自分がいかに無能であるのか思い知らされました。

そしてこの4強チームが鎬を削りシーズン終了。最終順位はこちらです。




世の中、なかなか思った通りにいかないものですね(達観)
17年選抜はギリギリの3位、16年選抜は6位でした。
あと楽天が弱いのも謎です、パ・リーグは不思議がいっぱいだ・・・。

対戦表を見ると17年選抜はオリックスに大きく負け越し、他のチームとはほぼ五分に近い成績を残しています。
16年選抜はソフトバンク、西武、日本ハムを苦手としているみたいですね。17年選抜相手には結構勝ち越しています。

次は各チームの個人成績を貼っていきます。まずは16年選抜から。



涌井が投手陣を引っ張り14勝と大健闘、他の選手もよく頑張ってくれました。
ただし有原、お前だけは教育が必要や(豹変)

打線はcomがご乱心でおかしなことになってます。5番今宮、7番中田ってなんだよ(不可解)
坂口と中田を上位に据えれば下位混戦から抜けられたかもしれませんでしたね(慚愧)

続いて17年選抜の個人成績。



投手陣は門倉賞候補者がいっぱいだぁ・・・、10勝しても10敗する投手マニアには堪らないですね!
打線も全体的に.230 10HR 60打点感。7番辺りに置きたい打者が集まりましたが、相手投手からしたら打線に穴が少なくて案外やりにくいのかもしれません。
そして梶谷という救世主、三番としてはこのチームで最高クラスの仕事をしてくれました。



今回の検証の結論。

warで選んだチームは確かに強いっちゃ強い