フラクタルコイル | toshiのブログ

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日頃、科学技術について調査していることや趣味でやっていることなどを紹介していきます。

1990年頃、あるオーディオマニアのためにフラクタルコイルというのを作りました。

太い芯線に巻いたコイルをさらにコイル状にしそれを別の芯線にコイル状に巻き付けるというとても面倒な工程を経てできたのが、これです。ちなみにこれは写真です。

toshiのブログ-フラクタルコイル

これをアンプ回路に入れたり、スピーカーケーブルの途中に入れたりすると、いままで平べったく聞こえていた音がとてつもなくものすごい臨場感のある音に変わるのだそうです。どんなにすごいのか聞く機会が無く、いささか残念な思いで現在に至ってます。
コイルの設計図は全く残ってなかったので、いつか同じコイルを作る機会が来ることに備えて設計図を復元しておこうと思いました。

現物は残ってないので、写真から大雑把に寸法を読み取ってCGを作成してみました。(POV-Ray使用)
影とか光沢をつけて、かなりリアルにできました。

toshiのブログ-フラクタルコイル(CG)

読み取った寸法がほぼ妥当だったことがこれで確認できました。
もう少し寸法・色を調整すると写真に近づけられると思います。

フラクタルコイルは、電気的には一種のフィルターの役割をしているのでイコライザ的な機能を果たすのだと思いますが、一般の電子部品では作れない特性が出るようです。オーディオマニアの世界は、はかりしれない深さがありますね。