最近、私はなんだか変だ。心のひずみともいうべきものなのかが、日常生活に出ている気がする。
社会人になって一ヶ月半、色々な環境の変化しかり、心の変化しかり、学生の時とはだいぶ違う毎日を送っている。その中で感情の起伏が激しくなるようなことが、今だに、ない。良いことなのか悪いことなのかわからないけど、とにかく毎日与えられた授業を受けて、課題をこなし、テストを受ける。そんな単調な毎日だ。新しい知識を習得するのは決してつまらないことじゃないし、へぇ~と勉強になることもある。みんなとのコミュニケーションは素直に楽しい。平日はそれなりに疲れるけど、週末に友達と会ったり、彼と会ったり、ショッピングに行ったり、息抜きもしているつもり。
でも、何かが違う。
いつから、私は笑いのツボが狭くなったのだろう。無理して笑うことが増えたのだろう。
いつから、家でこんなにも話さなくなったのだろう。いつから、こんなにも自分で抱えこむようになったのだろう。
いつから、相手に色々なことを求めるようになったのだろう。エトセトラエトセトラ。
「真面目すぎる」とはよく言われたもので、なんだもかんでも真剣に考えてしまう癖があるのは事実。でも、日常生活で見過ごしてよいことなんて、ほとんどない気がする。だから、考える。考えても答えは出ないし、プラスに向くことがないとしても考える。ただ、おそらくその考え方が下手なんだろう。いつも同じことで悩んでる。
『なぜ人とくらべてしまうのか』ということ。自分が納得すればそれでよい、そんな考え方が出来たらいいのに。
もう一つ、新宿でDAYS JAPANの写真展を見た。世界で起こっている悲劇をあんなにも生々しく写真は伝えているのに、なぜだろう、写真に写る情景は私にとってあまりに非現実的だった。職業柄、産業にかんする写真に目がいった。ジーンズ工場で一晩中ジーンズを洗っている労働者、彼がしているマスクはジーンズの染料で真っ青。その染料は肺にまで達するらしい。インドの代理母出産ビジネス。生きるために、物を食べるために、「機械としての母」の役割を果たす女性たち。そのほかにも、女性の地位が低い社会では、ちょっとしたことで女性が刑務所に送られてしまい、それ故刑務所で生まれる子供も少なくないという。刑務所の高い壁と鉄格子に囲まれた敷地内でシーソー遊びをする子供の姿に違和感を覚えた。
この写真展を見て私が何を感じたか。それは一言では言えない。が、富む人の倍だけ、貧しい生活を強いられている人がいることがわかった。そして、少なからず私たちが就いている職業はこれらのことを助長している。そう思って、胸が痛んだ。でも正直言って、彼らに対して今の私は何が出来るかわからない。わからないけど、彼らの存在を心に留めて、今はただ自分の力をつけようと思う。そう思って、来週からも頑張ろうと思う。