クラス会の日が、近づいてくる。これはまぁ、爆風スランプの歌詞で、だけど僕Mの言葉でもある。案内状が届いて、なんて断ろうかなんて考えている。一言は添えなくちゃいけないだろう。


 昔話など。そう案内状にあった。その言葉に記憶を委ねて、すると大学で知り合った妻Cとの昔を思い出した。あの頃、君には恋人Mが。僕にも恋人Mが。君の彼は僕の親友で、僕の彼女は君のクラスメイト。4人でよく集まっていた。


 僕達4人の共通の友人、5人目の登場人物仮にMは気の優しい女の子。僕とMは皆より2つ年上で、僕とMだけで過ごす時間もよくあった。


 突然、Mが僕に言ったこと。ねぇ、あんた辛いね。Cが好きなんでしょう?見てて悲しいわ。


 図星が過ぎて、言葉を飲み込んで笑っていたら更に続く。せめてさ、別れなさいよ。辛いでしょ?自分の恋人がCでないことが。言いたいことを言わないで黙ってるあんたが心配。身軽になりなさいよ。今付き合ってる相手に失礼とか、そんなことどうでも良いの。私はね、あんたの恋人よりあんたと仲が良いから、あんたが心配なの。あんたの辛さがよく分かる。楽になりなさいよ。


 そうか、バレてるか。としか言えなかった。そして僕は、恋人以外の3人と距離を置いた。その2年後、僕と当時の恋人は別れた。


 たかだかクラス会の案内1つで、何を思い出したのだか。小学校のクラス会なのに、大学の頃を思い出してた。


あぁ、そう。5番目の登場人物Mと距離を置くとき、僕はMに言った。ごめんね、君の辛さを1番分かるはずなのに。優しい言葉もかけてあげられなくて。と。Mはそんな時さえ優しかった。こっちからは連絡しないから。安心して。と。


 しかし、5人中4人のイニシャルがMだなんて。本名のイニシャルだから仕方ない。どうでも良いけど近頃、中島美嘉さんの、僕が死のうと思ったのはばかり聞いている。ほんと、どうでも良い。