ACのCMに、震災後バージョンが登場して、これまで以上にげんなりしている。
これで、「がんばろう」とか思って、励まされたり元気づけられたりするのか?
誰が?

ただの、「震災のこと考慮してますから」っていうエクスキューズにしかみえなくて、ほんとにやりたいこと、全然つたわんないぞ。



音楽とか演劇とか漫画とか、アーティストの人達が、支援の企画をどんどん立ち上げている。
それは、素晴らしいなと思うんだけど。


「○○を通して励ましたい」、「被災地の人に声を届けたい」、「今、自分にできることをしたい」
大事なことだけど、それもがんばってほしいけど。

もっと、ポリティカルなメッセージを聞きたいな。
表現することを仕事にしている人達の、「思想」というものを。
11日のお昼頃、私は電話をかけていた。
あるイベントの告知がどうしようもなく遅れていて、その招待状を大慌てで作っていて、私は別の仕事に向かう途中で、データ作成作業中の友人からの問い合わせに答えていた。
なんとしても、今日の午後には発送したい、お互いに焦っていた。


そのほんの数時間後に、それどころでなくなる事態が起こった。(イベント自体も、後日中止になった)
真剣に取り組んでたはずのことが、一瞬でなんの意味も持たないことにかわってしまう。
何百万(もっと?)の人が、程度の差はあれ、そういう経験をしたのだと思う。

あの時を境に、自分という存在が、まったく違うものに変わってしまった、そう感じた。
今も、その記憶は薄れないし、神奈川にいてほとんど被害を受けていない私も、続く余震、計画停電、そして何より原発の状況など、その渦の辺縁に今も加わり続けている。


でも、あの、決定的に何かが変わってしまった、もうあの時以前の自分には戻れない、あの強烈な「感覚」は、薄れつつあるようにも感じる。
それがいいことなのか悪いことなのかもよくわからないのだけれど。

もしかしたら、大きなショック、不安や恐れなどからの「回復」なのか?
それともただの、「麻痺」や「思考停止」?