夫婦という名の幻想

夫婦という名の幻想

夢は憧れに変わっただけの現実。

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私自身 ショックな上に 両親まで知られている。


これほど辛いことはなかっただろう・・ まったくもってどう対処していいかわからなかった。





事の成り行きはこうだった ある春の桜が満開の平日の日

妻は会社の上司と花見と温泉に行っていた しかしここからがまずかった



当日二人だけで逢っていたのだ。



当然、私は仕事だし 子供は保育園・・。


相手も妻子もちで相手の奥さんは御懐妊中らしい・・ 

もともと普段からメールのやりとりをしていたらしい。  内容は相談みたいなことが多かったらしいが。


よくある話で、

家庭状況も同じ境遇だったせいもありよくお互い悩みを相談していたらしい・・





その異変に気づいた向こう(浮気相手)の奥さんがあの手この手で連絡先を調べていて

どうしても私の携帯番号を調べていてわからず



実家に電話がかかってきて知ったらしい。



電話帳にも数件ぐらいしか載らないことも手伝って
しかも、苗字が珍しいので 検索は早いのだろう。



一番ショックだったのが 私より先に、


ことの真相をいきなり知った父は それはもう激怒した。




『 向うの親に殴りこむ!子供を引き取り離婚してもらう!! 』






たまたまうちの実家の近くにいたのでその異常事態の前に私の実家に行き、制止に行った。


さすがに子供の前で話すわけにはいかないので子供と公園に出かけた。




公園での私は頭の中は白いまんま・・・  なにをどうしたら良いかわからなかった・・

ベンチに座る私の向こうには何も知らずに遊んでいる子供たちを見ながら
苦虫を齧った顔の私が眺めているという滑稽な姿が浮かんでいた



しばらくして家に戻り…事の成り行きを聞いた。

妻は土下座してあやまった・・とりあえずこれからはちゃんとすると言っていたらしい。



それならばと私は両親を説得して 怒りを納めさせた。





妻に私はこう伝えた。




「自分の両親には自分から言いなさい」と。




でも その後も話してる感じはなかった。





いつか言うだろうと信じていた。 タイミングというのもあるだろうし、いい大人なんのだから
細かく言う必要もないだろうと鷹をくくっていた
 



きっとこの後は仲のいい二人に戻れるだろうと

私は信じていた・・・。



でも いくら私が歩み寄ろうと


二人は擦れ違って行くのが当時の私はわからなかった。




亀裂が入った溝は埋まるどころか、確実に広がっていった…






その後 仕事を始めてから 夜10時を回って妻は出かけるようになった。


理由は 仕事先の 歓迎会やら、送別会。




大手量販店に勤めているせいで 閉店後の10時以降の集まりとなりやすい。



夕方に帰ってきてそれまでに家のことを済まし子供を寝かしつけることをしている間に出かけていった。


私は安直に漠然と考えていたのだ
理由は簡単、明白。

0時までに帰ってくると思っていたからだ… まぁ まともな夫婦間の話であって
その時点でまともな夫婦間でないのは後にわかることになる




だが実際のところは夜中3時頃に帰ってきたし、5時に帰ってきたときは言葉が出なかった。




勤務先は転勤やら異動などで人の出入りが激しい職場のせいなのか

1ヶ月に2回はそんな集まりが1年間続いた。



しかし幼い子供がいるうちの家庭事情はどう考えても、朝帰りはよい訳が無い




もちろん 私は何度と注意した せめて早く帰ってこいと



妻はこう答えた




『 うちのこととかでストレス発散したかった 

このままでは鬱に入りそうだったからしばらく見逃してほしい 』





そういわれるとなにも答えられなかった
実際不景気で家計が苦しく 妻にも仕事をしてもらわなければいけないのは

私自身の包容力の欠如している所為なのだから…






せめてもう少し、早く帰ってきてほしいと頼んだが
それでも4時になるぐらい…




そんなある休日 家族でファーストフード店で食事をしていたとき


私の携帯が鳴った。




実父である



『 今からそっちに行くけどいるのか? 』



「近くにいるから今からそっちに行こうかと思って・・。」



『 そうか・・・ わかった。 』



そこではじめて妻の不貞疑惑が持ち上がった。





子供たちが無邪気に遊具で遊ぶ姿を見ながら・・・



私は1人、顔色を失っていった。



セックスレス2年目のころ 30代前半の頃だが、父が私にこう言ってきた。



『 ちゃんと夫婦生活はしているか? あっちのほうもちゃんとしないとうまくいかなくなるぞ 』



図星だった・・・。 自分の両親ながら鋭いところを突いてくる

親とはいつの歳でも子より先を生きているんだなとつくづく感心した。



だが、悟られるのも困るのでこう答えた



「ちゃんとしてるよ」




そう答えるしかなかった 父は 自分以上に 自分のことを知っていた



さすが父親 心を見透かされたようで頭が上がらなかった。

父を困らせることはこれ以上できない 



離婚は考えるが 親を泣かせることももう出来ないし、したくは無かった


反面、自分の親にすら仮面をかぶらないといけなくなった。




…はっきり言ってもう疲れた 


家庭を持つとはこんなにも回りに気を使い 迷惑をかけるのだろうか?



もし自分が離婚しても 次は二度と結婚なんかもうしない。

永遠の愛だなんて 変わらない思いなんて この世にはありはしないのは



十分すぎるほど知りすぎたから。




今あるのは 義理の気持ちと 惰性の情だけ。




ただそれだけ・・・。




親父・・ごめん


本当は二人のように仲むつまじい夫婦になりたかった・・。