ワクチン接種の準備が進められています。 菅総理は国会で、「製薬企業の企業秘密に関する事以外は、情報を広く公開していきます」とおっしゃっていました。 企業秘密の範囲は結構広いと思いますが、どうでしょうか。

 

今は、これから出てくる情報をしっかり踏まえて、日本のワクチン戦略をきめ細かく展開していかなければならない段階 だと思いますが、とりあえず、上のイラストのおばあさん(Q)と、おじいさん(A)の会話の続きを もう少し聞いてみましょうか。

 

(Q) 世界では、いろいろな国のいろいろな会社が、それぞれワクチンを作っているようですが、どんな違いがあるんですかね?

(A) 中国やロシアのものは、情報が十分に公開されてないのでよくわからないようですよ。 自由主義国の中での主要なワクチンは、 今のところ、 米国のファイザー社、モデルナ社、 英国のアストラゼネカ社の3つが主要なワクチンとなってますね。

 

(Q) この時代ですから、もっと他にもいいものが出てくるんじゃないでしょうか?

(A) もっといいものかどうかわからないけれども、今日までの情報では、米国のジョンソン&ジョンソン、ノバックス が続いているようですね。 一時期メルクも開発をしていたが、最近のニュースでは、どうやら諦めたと伝えられましたね。

 

(Q) ノルウェーでは、ワクチン接種後に高齢者が何人も死亡したと、 ニュースでやっていましたが…

(A) ちょっとショッキングでしたね。ただその後のニュースでは、死亡した高齢者は80歳以上の衰弱したご老人だと 伝えていました。 どの程度の衰弱度かは分かりませんが、 この辺は接種前の問診なりガイドライン等で検討される事柄でしょうね。

 

(Q) 先行3者の違いを簡単に言うとどんなところですか?

(A)どの会社のものも、抗原ができる仕組みはほぼ同じで、ファイザーとモデルナはmRNAというまぁ遺伝子そのものを使うタイプで、 それが細胞の中に入っていけるように脂質の膜で包んでいるもの。アストラゼネカのものは、 チンパンジーのアデノウィルスにmRNAを入れて運んでもらうもの といったところでしょうか。

 

(Q) 猿のウィルスなんか使って大丈夫なんですか?

(A) そこは、人に感染しないように改変しているようですね。 他のウィルスに運んでもらう方法の長所は、 感染過程が自然感染したときに似ているので免疫応答も 自然感染の時と同じように起きるということでしょうか。

 また、 逆に、人のアデノウィルスを使うと、すでに抗体を持っている人が多いので、効果が下がるのではないかとの可能性が指摘されていますね。 まぁ今後の研究課題ですね。

 

(Q) ドイツやフランスでは、アストラゼネカ社のワクチンは高齢者には効果がないと発表していますが…

(A) そうなんですね。ドイツが発表したときには、65歳以上のデーターが不足しているとのことでしたし、フランスが発表したときには、65歳以上には効果がないと言っていたと思います。 一方、英国の見解は、65歳以上にも効果があると主張していますので、今のところは、われわれにはよくわからないといったところではないでしょうか。 政治的な背景もあるでしょうしね。

 

(Q) ワクチンの効果は、ズバリ言って、どのぐらいあるのでしょうかね?

(A) まぁ少なくともインフルエンザワクチンよりは効果があるというのが現在一般的に言われている事ですが、 効果の正確な判定は、現在のデータは臨床試験の結果だけですので、 実際に使われてどの程度の効果があるのかはわからないのではないでしょうか。

 

(Q) しばらくはまだ情報収集が大切な段階ですね。

 
どこのワクチンがいいのか、私も迷っています。