英国Maling社のジェリーモールドとゼリーの歴史 | 英国菓子・フランス菓子研究家 牟田彩乃 公式ブログ

英国菓子・フランス菓子研究家 牟田彩乃 公式ブログ

メゾン・プリムローズ株式会社 代表取締役。元ANA国際線CA、菓子研究家、旅の専門家。
2021年に3冊目の新刊「英国菓子 知っておきたい100のこと」発売。ANA国際線CAを経てパリ、中東、ロンドンで暮らす。

 




ふらりと立ち寄ったアンティークショップで出会った英国の老舗陶器メーカーMALING社のゼリーモールド。



Maling Pottery社は、16世紀にイギリスに定住したフランス人Malingファミリーが、英国北部ニューカッスルで立ち上げた老舗の英国陶磁器メーカーです。英国では、マーマレードの瓶などがよく知られています。

 

 

約55年前に閉鎖しましたが、1762年~1963年まで200年続いた英国磁気の名門Maling Pottery社。















お菓子道具の中でも、特に昔のゼリー型が好きでコレクションしているのですが、この形は珍しくて気に入っています♡

 


英国のゼラチンの歴史をみてみると、工業用のゼラチンの生産は1700年代から始まりましたが、食用のゼラチンが生産されるようになったのは、1800年代から。



また、その昔は、まだ今のような便利なゼラチンはありませんでしたので、動物の骨を煮出してゼラチンを作っていたといいます。



そしてフルーツが貴重だった為、食卓に彩りを添える為に、カラフルなゼリーが作られたと言われています。













そのように、当時では大変豪華なものであったゼリーに相応しく、華やかな形のゼリーモールドが多いですね。

B7とナンバーがあるのは、ゼリーモールドの種類です。(詳細はHPに→

















ヴィンテージのジェリーモールドは、カントリーサイドのアンティークショップで見つけることが多いのですが、これを購入したのは、ハムステッドのFlask walkという路地にあるアンティークショップ。


どちらかというと、ガラクタのようなものが多く、品ぞろえも日によってまちまちなのですが・・・時々のぞいていると、素敵な掘り出し物があったり、インテリアとしても使える洋書が揃っていたりと、近隣住民にもファンの多いお店。



業者の方が朝一番に買い付けにいらっしゃる事もあるので、良い物は早い時間に売約済みになっていることが多いです。











家具など大きなものは、遠くない範囲でしたら無料で配達していただけるのは、嬉しいサービスです。



また、ハムステッドにはチャリティーショップも多く、場所柄、良いものが揃うようです。ベッカムがお子さんのお洋服を持ち込まれることもある、高級ブランドが揃うリサイクルショップから、カジュアルなお店まで!

ご興味があれば是非のぞいてみてくださいね。詳細はまたご紹介したいと思います♡



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