英国の生活&無花果と紅茶のケーキ | PRMROSE代表 菓子研究家 牟田彩乃 公式ブログ

PRMROSE代表 菓子研究家 牟田彩乃 公式ブログ

メゾン・プリムローズ株式会社 代表取締役。元ANA国際線CA、菓子研究家、旅の専門家。
2021年に3冊目の新刊「英国菓子 知っておきたい100のこと」発売。ANA国際線CAを経てパリ、中東、ロンドンで暮らす。










そろそろ気分はクリスマス♪

おもてなしの焼き菓子もリース風にしてみました。





今日は、紅茶で煮込んだドライフィグのケーキ。

レシピは基本のパウンドケーキ。

材料には少しこだわって、発酵バターとオーガニックの小麦粉、卵、オーガニックレモンのアイシングです。





英国に来てから、お菓子作りがとてもシンプルになりました。
















日本に住んでいる時は、食器、インテリア、テーブル、お菓子、ファッション。常に最新なものにアンテナを張り、レシピもアレンジを加え新しいものを作りたい、テーブルも器も最先端なものでなければ、などど無意識に追い求めていたと思います。





古いものが好きで流行がない、次々と流行に飛びついたり振り回されることがないと言われる英国。





大きなお屋敷に住んでいる人も、捨てられている子供の玩具を嬉しそうに持ち帰り修理して大切に使う。アンティークのお気に入りのカップがひとつあればいい、テーブルには摘んだお花やハーブを飾り、美味しい紅茶があれば幸せ。お茶にはスとショートブレッド。週末にはサンデーロースト、クリスマスには、ミンスパイを食べ、イースターにはイースタービスケットを焼く。





英国の生活には、変わらないことの大切さをよくわかっているという、安心感。

意識が自分の外ではなく、内側に、しっかり向かっている心の豊かさを感じます。






たまには新しい刺激も必要だけれど、終わりのない「無い」ものではなく、既にある素晴らしいものに意識をむける。





日本でも、美味しいお米とお味噌汁、餡子とお茶があれば、それが充分幸せじゃない❤と気付かせてくれる、英国での生活です。