アペリティフはフランス特有の文化です。




よくアペロという言葉で雑誌などで紹介されているのを見かけますが、少なくとも私のまわりでは”アペリティフ”と略さないで言っているので、アペロという言葉をどういう種類の人たちが使うのか、まだ把握しておりません。


おそらく、若いパリジャンたちや、流行に敏感な人たちがそう呼ぶのかも。




さて、そのアペリティフとは、食前酒そのもの、あるいは、食事の前、あるいはスタートに、ワイン以外の飲み物を飲みながら(もちろんシャンパンなどでも)、ちょこっとおつまみをつまむこと。




そんなわけで、食前酒ということについては、別にフランス特有の文化でもなんでもないのですが(とへいえフランスが発祥だそう)、食事の一幕として、普段からそういう時間を過ごす習慣があること自体が、特有なのです。






うちでは週末の家での夕食は、必ずアペリティフからスタートします。(要するに飲む気満々^^;)


最近は、白ワインをクレームドカシス(黒すぐりのリキュール)で割った、”キール”が内輪的ブームニコニコ








分かりやすい画像をGoogleから引用させていただきました。


このキールの白ワインをシャンパンに変えたのが、おなじみの”キールロワイヤル”です。


個人的にはシャンパンは、シャンパンだけで飲みたいので、ロワイヤルなしでお願い!













蛇足ですが、うちのクレームドカシスは、やっぱり。


ビオ^^;






キール以外には、一般的によく飲まれるのが、パスティス。










これは一番有名な銘柄、Ricardです。


アニス(八角)の香りが特徴的な、強いお酒です。




これを水で薄めて飲むのですが、私はその行為が苦手で、パスティスを飲むのなら、ストレートでほんの少しだけ、と言ったら、「ワオー、パスティスをそのまま飲むのか!」と驚かれました^^




水で薄めると、透明の茶色の液体が黄色の濁ったものに変わります!










こんな風に。


これだけ見るとグレープフルーツジュースかのように見えますが、味はうってかわって、まったく甘くない独特の香り、苦みのある飲み物です。




この色の変化が嫌なわけではないのですが…


個人的には、軽く飲むより、食後にイタリアのサンブーカ(タイプ的に似ている)のように、ストレートでグイっと一口飲む方が良いけどな…と、思う…






これまた意外ですが、フランス人は食後酒というのは、めったに飲まないですね…


ただ我々のまわりでは、なのかもしれません。


だって、ソーテルヌや、モンバジヤック、アルザスのレートハーヴェスト(いつもフランス語でなんというか聞くのに覚えられないあせる)などの偉大なスイートワインがあるのだから…





英仏比較でいくと、イギリス人も、パーティ、レセプションなどの場では、テーブルに着席して食べる前に、立ったままグラスを片手に世間話をする時間を持ちますが、普段の食事では、特にアペリティフという時間はない気がします。




本来、アペリティフのおともに食べたものを載せるつもりでしたが、うんちくで終わってしまいましたえっ


また次回!









いつもご訪問ありがとうございます!




よかったら、こっち
も行ってみてください!




(各国料理のところをクリックするとページがジャンプします)