僕は、あの頃と同じように
月を見ようと空を見上げていた
7年前と比べれば、僕のいた世界は昔ほど静かではなくなった
一度は寂れてしまった街も、今では復興の兆しを見せている
夜にはたくさんの明かりが灯るようになっていた
街にはたくさんの人が行き通うようになっていた
時折雨は降るけれども、どちらかというと晴れてるときの方が多い
世界は明るく賑やかに栄えていた
発展はあった
けれども、あの時は見えていたものが今ではもう見えない
街の明るさに影を潜めてしまったのか
賑やかな夜に浮かぶのを嫌ったのか
月は見えない
そもそも、あれは幻想であったのか
今となってはもう思い出せない
あの頃と同じ、自称で名乗りを上げてた名もなき雑草には戻れない
Artemisiaという夢は、砕け散ってしまったのかもしれない
