『逆光』は坂本真綾さんの今年3枚目のシングルです。


カップリングが『空白』、『色彩』のアンプラグ・ドバージョンです。

『逆光』『空白』『色彩』って3つ並べると、よりインパクトのあるタイトルって感じがします。

『逆光』は『色彩』に連なる曲です。

『色彩』は彼女が歌詞を2番目に気に入った(気になった)曲ですが、きっとこの『逆光』は3番目に気に入った(気になった)曲になったと思います。


そう思うと、『逆光』の歌詞は、彼女の強い思いや想いのようにも聞こえてきます。

憂鬱だった いつも目覚めると
同じ天井があって

現実だって 思い知らされる
ここには出口がない
 
どうやって終わらせるの 完成も崩壊も 
永遠に訪れない物語

もう運命が 決まってるなら
選べなかった未来は

想像しないと誓ったはずなのに

微睡(まどろ)みの淵で 私は優しい夢を見る
幻と知りながら

あなたに駆け寄って もうすぐ指が触れる
そして 微笑みながら目覚めるの

本当に欲しいものが 分からない
こんなに 飢えているのに

じっとしてたら 過去に囚われる
どうしても 行くしか無い

人は生まれながら 誰もが平等って
簡単に言えるほど無邪気じゃない

痛むのは一瞬だけ すぐに慣れてしまうわ
そう割り切れたほうが ずっと楽だった

絶望の畔(ほとり) 懐かしい人の名を叫ぶ
それは遠雷(えんらい)のように

まだ戦ってると 嵐の向こう側にいると
あなたにだけに届けばいい

沈黙を破り 障壁を越えて
眩しさ怯む向こう側へ

走れ

雨の洗礼と 泥濘(ぬかる)んだ道
逆光浴びて 泥だらけになれ

私はここにいる

あなたに駆け寄って もうすぐ指が触れる
そして 選びたかった未来を

絶望の畔 懐かしい人の名を叫ぶ
それは遠雷のように

まだ戦ってると 嵐の向こう側にいると
あなたにだけに届けばいい