コンテナ貨物を輸入者側で受け取った時に、時として荷崩れしていることがあります。
原因の一つにはパレットへの積み付けなどの問題もありますが、コンテナ内に隙間があると、海上輸送中にコンテナの中で商品が移動して、ダメージが発生することがあります。
このコンテナ内の隙間移動を防ぐ方法を「ラッシング」といいます。
ラッシング(Lashing)とは、
コンテナ輸送中にコンテナ内部の商品が動かないように、 ベルトや木材などの資材を使用して固定することです。特に木材や角材を利用する場合はショアリング(Shoring)と呼ぶこともあります。 最近ではコスト削減の為にタイガードと呼ばれる大きな強力粘着テープで固定したりすることもします。
1.ベルトや紐などを利用する場合
一般的に使われるドライコンテナの内部には、ベルトなどを通すためのフックがついています。積み込んだ商品に巻き付けたベルトをこのフックに取り付けることで、固定します。
この方法は、上下左右あらゆる角度から固定することができ、特殊な形状や重量物にも対応しやすいため、大型の機械などの商品を固定するのに適しています。
2.角材やベニヤ板を利用する場合
一般的な商品にラッシングする場合がこの方法です。
コンテナ詰めする際には、カートンのまま積み込んだり、パレット梱包して積み込むことが多いです。 パレット梱包する場合でも、物量によっては二段積みするために、コンテナの天井付近までの高さに達することがあります。 こういった場合、荷崩れが発生しやすくなるため、他と比べて高く積み上げた部分にベニヤ板などを当てることで、扉側に向かって崩れてくることを防ぎます。
コンテナに積み込む量がそもそも少ない場合にも、ベニヤ板を当てた上、角材を使って固定します。
また、場合によっては木材をコンテナの床に釘で打ち付けて留めることもありますが、この方法はコンテナの床を傷め、コンテナ返却時に修繕費を請求されてしまう可能性も高いため、避けた方がよいです。
3.その他の資材を利用する場合
コンテナに積み込む商品の性質や、パレットとパレットの間にエアクッションを挟んだり、ドラム缶のような商品はテープで固定する(タイガード使用)など、様々な方法があります。
ラッシングは確かに費用がかかります。
しかしながら、貨物が化学品、危険品になると、このラッシングを怠ると取り返しもつかない大きな事故につながりかねないので、安全の為にケチらず、しっかりと作業することを押す勧めします。
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