■はじめに

外食していると、なんとなく写真を撮ってしまうことってありませんか?
でも後で見返すと「これ、別に要らんかったな」と削除ボタンを押してしまう…。

そんな“ムダ写真”が、もしAIの力で役立つものに変わるなら面白い!
たとえば写真からカロリーを推定できたら便利ですよね。

ということで、GoogleのGeminiさんにお願いしてみました。

「写真からカロリーはどれくらい正確に見積もれるのか?」実験開始です。

■審判はサイゼリヤ

今回のジャッジ役はサイゼリヤ。
ファミレスは公式サイトでアレルゲンやカロリーを公開しているので、答え合わせに最適です。

参考サイト👉 サイゼリヤ アレルギー・栄養成分情報
https://allergy.saizeriya.co.jp/allergy

では結果をご覧ください。

若鶏のディアボラ風
 正解カロリー    683kcal 
 Gemini推定カロリー 780kcal
辛みチキン
 正解カロリー    295kcal
 Gemini推定カロリー 400〜500kcal
ミラノ風ドリア 
 正解カロリー    550kcal
 Gemini推定カロリー 600〜800kcal
イカ墨入りセピアソース
 正解カロリー    596kcal
 Gemini推定カロリー 600〜700kcal

見事に全体的に高めの推定になってしまいました。

■なぜ失敗したのか?

「AIすごいでしょ!」と華々しく締めたかったのですが、そう甘くはなかった…。
原因を自分なりに考えてみました。

1. 中身が見えない問題
 ドリアは具材の割合が写真からは分からない。Geminiさんは「グラタン」として判断していた様子。


確かに、グラタンに見えんことない。

2. 材料の差
 辛みチキンは重さ情報があったので、1個40gで見積もりました。


鶏肉の材料が違うのかな。

3. 料理の仕方の推定違い
 ディアボラ風は手のひらが写った写真を使ったので大きさは推定可能ですがズレますね。料理の方法を見誤ったのかも。(油落としているとか…)



一方、パスタ系が比較的マシだった理由は…

・材料や分量が写真から分かりやすい
・料理法が推定しやすい
・フォークなどの映り込みが「大きさのヒント」に
 なった

という推測です。

■まとめ

「料理写真がムダにならない方法はないか?」と考え、挑戦してみたカロリー推定。
結果は――見事に失敗。

でもやってみて分かったのは、写真から正確にカロリーを出すには

サイズ感が分かる工夫(お箸や手と一緒に写すなど)

料理ごとの細かい材料データ
といった条件が必要だということ。

今回は失敗でしたが、逆に「どうすれば精度が上がるのか?」という課題が見えてきました。
次はそのあたりを工夫して再挑戦してみようと思います。