No.1@logic -2ページ目

山内は演技に挑戦しました@

山内はお店で一番年長です、オープンメンバーです、夜の仕事も結構長くやってます。
山内は顔をキツめのメイクにしてます、背が女にしては高いです、声が低めです。

…当初みんなが山内を怖がってました…。こんなにフレンドリーなのに!むしろ可愛がりたい気満々なのに!お菓子とかあげたいのに!

今はみんな山内の性格をわかってくれたので仲良くやってます@

しかしお客様からはどうでしょう?凄い割合でママだと言われます。盛り?髪の盛りがいけないの?え、みんな盛ってるよ?落ち着いてるからかな。いや誰よりもはしゃいでます。

そんな山内と、小さくて髪クルクル巻きでめっちゃ可愛い姫嬢と一緒の席に着いたときです。前昼ドラでやってた牡丹と薔薇っぽかったみたいで、見たことない山内は「貴方はいつでも私の奴隷なのよ」って言ってみてってリクエストをもらいました。
…牡丹と薔薇ってそういう話なの?
山内「貴方はいつでも私の奴隷なのよ!(上から見下ろし指をさして)」
姫嬢「はい…そうです(ハンカチで目元を押さえる)」
山内「奴隷なら奴隷らしく身のほどを知りなさい!(わかんないからアドリブ)」
姫嬢「申し訳ありません…!(泣き声を混ぜて)」

生昼ドラだ!とお客様は爆笑してましたが…牡丹と薔薇ってそういう話なの?
「この泥棒猫がって言って!」
ちなみに店内はもう一組いるだけで声が響きます。ついそわそわします。山内ってそういう女なんだって思われたら怖いですから。
「この泥棒猫が!」

言いましたけどね。

姫嬢「申し訳ありません…!」
山内「泥棒猫は泥棒と同じよ!貴方は犯罪者と同じね!」

予想外に山内と姫嬢はノッてしまいました。いじめみたいですね!そうですね!

とりあえず、山内と姫嬢は演技派タッグでいこうと思います。でも絶対、山内は嫌な女役をやる気がします。株が下がる気がします。
ても自分でもわかってます。

そういう役似合うもん@

山内はどっかの部族を踊ります@

かなり曖昧な記憶の中で、マサイ族って名前あってるっけ?部族的に間違ってないっけ?とか考えてはいましたが、そのときの山内の行動は曖昧な中でも100%間違っていることだけはわかっていました。

お客様達はちょっと怖い感じの人達でした…これは山内ピンチだ絶対空回る…と席に着いた瞬間、もう空回る気満々でした。
しかし楽しませねば!ノリだノリ!なんか言われたら従っておこう!
「物真似とか出来る?」
無茶だ!姫嬢のメンツを考えても無茶だ!そしてあたしも出来ない!
「出来ます出来まーす!」
誰ですかそんなチャレンジャーは。

山内です。

企みです。『みんなが知ってる人だと似てないのがわかるから、ニュアンスでそんな感じな物真似をしよう』
自分に無茶をふってみました。
「では、マサイ族の真似します!ちょ、ボーイ後ろ向いとけ!見んな!」

確かイメージ的には肌が黒くて腰ミノで…槍持ってて…盾持ってる気がする…踊ってた気がする…。

槍?ええいマドラーでいいや。盾?よし座布団使おう。

山内は片膝をつきました。みんな見てます。いけ!!行くのだ山内!!

片膝を上げて槍(マドラーですが)を突き上げて大きくジャンプ(ドレスですが)。
「マサーイーアぁぁ~マサーイっドンドドン!」
歌いながら上下踊り。

…絶対違うよなぁ…。

「馬鹿だ!お前馬鹿だ!ちょ、もう一回やってくれ!」
ウケました。かなりウケました。久しぶりに笑いの渦を見ました。
「アアッアーマサーイマッサーイ!」
「ウケるし!体張りすぎだろ!」
「素ですよマサーイ」
この踊りによってかなり打ち解けました。

このお客様達はその後、何度もきてくれましたが、新しい方を連れてくるたびに「マサイ族やって」と言います。一度見た人にはつまらないだろうとバリエーションつけてたら…なんかどんどん無茶ぶり@

わりとこういうの好きです。お客様達は姫嬢がたくさんいても一回も指名しません。一度、「お気に入りの子いる?」と聞いたら「みんないいし、マサイを見に来てる」と言いました。だからって山内を指名することもありません。
こういうフリーのお客様って凄い好きです。
ラウンドがあるから山内が着いてる間はマサイ族で笑ってもらって、抜けたら他の姫嬢と楽しく会話して、全部堪能してるなって感じます。

きっと次に来たときもマサイ族を求められるでしょう。山内は次に向けて踊りを考え中です@

…いいのかこれ?

山内は別に緑色ではありません@

一日で何十人ものお客様と接している山内は、なかなかお客様のことが覚えられません。
相手は覚えていて、久しぶりーなんて言われた日にはもう脳内がマニュアル車で言うとこのファーストからいきなりトップにギアチェンジです。当然エンスト。
そんなときは必殺!ギアをニュートラルへ!
「お久しぶりですー先日も夢の中で会いましたねー」
これでだいたい話は終わります。掴みはオッケイです。

先日もまったく記憶にないお客様が親しげに会話を始めてしまい、これはもう何度も会ってるなーなにかから情報を引き出さねば!とあせりました。しかし山内が胃薬を吹き出した話で盛り上がってしまい、もうこれは胃薬で会話を終えてもいいかなーなんて感じで流そうとしましたら…
「さすがピッコロ!胃薬も産むか!」

…ピッコロ?

じゃじゃまるとポロリ的な?ピッコロってなんか産んだっけ?

違う…!ドラゴンボールだ!


そう…あれは数ヶ月前…お店がすごく暇で、なんとしても延長をいただきたいとき…口に入れた氷をグラスに入れて、
「さぁ飲みなされ!」って遊んでたとき…
「ご延長はいかがですか?」コールがきてしまったのです。
なにやら延長はしたそうだが期待を込めた目でこちらを見るお客様達、感じとる山内、
「じゃあ山内がもう一回出産したら考えるぞ」
「よし!延長に値するリアル出産やるよ!」

大きな氷を口に入れましてー腹の底から沸き上がる感を表現しましてーぅおぅと声を出しましてーゆっくり氷を見せましてーグワバッとなんか人以外のモノを産み出しましてーしかも実は氷二個だったのでしてー更にゲストグラスに産みましてー
結果はー

「じゃ、延長で★」

…いいんだこれで。なんかコレやんなくても延長した気がするんですが…。
「するつもりだったけどハードル上げたかったんだよねー」
なぜ上げる!
ついたアダナがピッコロでした。


あのときのお客様達か!!
やっと思い出したところで、ラウンドされることに。
お客様はそれはいい笑顔でグラスを差し出し…

「産んでけ★」

産んできました@