マンチェスターシティオーナー・シェイク・マンスールのプロフィール
マンチェスターシティには、新オーナーとして地球上で最もリッチな人物の一人がいる。
またチェアマンとして世界で最も聡明な若きビジネスマンの一人がいる。
マンチェスターシティは王室認可の璽も有している。
というのもマンチェスターシティに2億ポンド以上つぎ込んでいるシェイク・マンスール・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーンはアブダビを統治している君主家の一員であり、彼の19人の兄弟のなかにはアラブ首長国連邦の大統領そして皇太子も含まれているからである。
シェイク・マンスールはドバイの支配者であるムハンマド・ビン=ラーシド・アール=マクトゥームの娘であるシェイカ・マナル・ビン・ムハンマド・ビン=ラーシド・アール=マクトゥームと結婚したことで完璧なコネをえた。ナヒヤーン家の資産額は5600億ポンドと莫大である。
(つまり大統領の息子とドバイの最有力者の娘の結婚です)
シェイク・マンスールはアラブ首長国連邦の閣僚で、国務補佐省大臣である。
だが国家ビジネス以外にも彼はスポーツに深い愛情を注いでいる。
シェイク・マンスールはアル・ジャジーラ・クラブの会長でありかつ首長国競馬局の会長でもある。
ナヒヤーン家の資産は石油のたまものである。
アブダビで1958年に石油が発見されてからというもの、漁師たちの国家は強力な国家へと変貌を遂げた。
「フェラーリ」
アブダビはフェラーリにも金銭投資している(注:2010年10月現在、アブダビ政府の投資ファンド、ムバダラがフェラーリの株式の5パーセントを保有)。
シェイク・マンスールはサッカーファンである。だがそれよりなにより、自国を愛する人物であり、自分の名を知らしめたい人物である。
アブダビのご機嫌取りの人間たちはシェイク・マンスールのことをインテリで思慮深い人物だと評価している。
つまり売名行為でイングランドのサッカークラブに金をばら撒くようなタイプの男ではないといっているのだ。
これは衆目の一致するところだが、アブダビ首長家はマンチェスターシティの実用的で勤勉であり献身的、そして責任感のあるオーナーになるだろう。
彼らはサッカーの世界で協力者をつくりたいのだ。
「シャイフたち」はイングランドサッカーのヒエラルキーと大衆を尊重し、クラブを手に入れたことが遊びごとだと思われないようにと熱心である。
それがシェイク・マンスールが最も信頼をおく友人の一人であり同僚であるカルドゥーン・アル・ムバラクが(マンチェスターシティの)新チェアマンになるように要請された理由である。
アメリカ合衆国で教育を受けたアル・ムバラクはアブダビ政府が出資している投資会社であるムバダラ・ディベロップメント・カンパニーを二年前から経営している。
ムバダラは世界の50をこえる国に投資し、運用資産はおよそ60億ポンドである。
そして半導体製造会社であるアドバンスト・マイクロ・デバイセズの株式を8.1%、フェラーリの株式を5%保有している。
アル・ムバラクはアブダビ・モータースポーツ・マネジメントの会長であり、2009年から開かれるアブダビグランプリの責任者である。