現代の作曲家 佐藤直紀 | 数楽と音学と音楽

数楽と音学と音楽

音楽ブログのつもりが数学に侵食されてしまいました・・・。

3月21日に某テレビ局で放送された内容の感想を。
毎回各業界の第一線に立つ人達の密着ドキュメンタリー。
今回は音楽関係でした。

自身は作曲屋と言っていましたが、作曲家の佐藤直紀氏。
アニメからドラマ、映画、映像に関わる音楽をつくりだす劇伴と呼ばれる仕事をしているそうです。
例えば、福山雅治が主演の大河ドラマ、龍馬伝のメインテーマとか氏が作曲しています。
作曲数は3000曲を超えているそうです。
映像に沿った音楽を毎回苦心して作り出しているそうです。
3000曲以上をつくりだすとなると、持っている引き出しはとっくに出し尽くしているでしょうね。
どれを出したかなんて覚えていないでしょう。

彼を見ていて思ったことは、ひたすらもがき続けて、あがき続けて答え(映像を引き立たせる音楽)を探す姿勢が凄いと思いました。音楽って数学や物理と違って絶対的な答えはないんですよね。
フルートの師匠曰く、「理論は後付けの方が多いから、理論に拘りすぎるな」を思い出しました。

音楽って人に披露するまでって、本当に泥臭い作業が多いなあと思います。
ひたすらロングトーンとか、運指の訓練、何度も同じフレーズでつまずいてもひたすら練習し続けないといけません。練習で完璧になっても、本番で100%実力を出せるかというとそうでもない。
ちょっとした精神的なことで、全く出来なくなることもある。
少し練習やめるだけで、明らかに腕が落ちるし。
嗚呼、音楽ってなんて不確かな表現方法なんだろう。

音は出した瞬間消えてしまう。
それをひたすら音を繋げていく。

今だってグレード試験で悩んでいるし、もがいているし・・・。

音楽で生活している訳じゃあないのに、なんでこんなに取り組んでいるんだろう。

結論はわかっていて、「音楽が好きだから」
それだけ。

そんことをぐるぐる巡らせながら見ていました。

今はただ、ひたすら頑張るしかないのですが。

佐藤氏のようなレベルには程遠いけれど、人に影響を与える音楽をしたいです。