現在のメディアの抵抗具合を見るにつけ、接待漬けの日々が2000年で終わったとはとても思えず、「評論家と金」も当然重要ですが、先に抑えるべきは現在も続いているであろう「記者クラブと金」かなと思う次第です。
では、メディアや野党対策に2000年までは機密費を使っていたとして、20億円以上減額されたと2001年以降、どこから資金を捻出していたのでしょうか?
考えられるのは3つで、相変わらず機密費を使っていたか、党費を使っていたか、外に第4の財布 を作ったかでしょう。
最初に機密費の可能性ですが、外交機密費20億円分の上納金の欠損は大きく、相変わらず機密費を使っていたかというと疑問を持たざるをえません。
次に党費。
党費であれば最も疑われるのが、何に使っているのか分からない政策活動費です。
近年はその額も減少しているものの過去における自民党の政策活動費はあまりに凄まじいものがありました。
一体そんなにどうやって使うの?と疑問に思わざるをえません。
先日リンクさせていただいた政治資金オンブズマンのHP を探っておりましたら過去の政策活動費が時系列で一部出てきました。
平成15年(2003年) (これだけ金額順です)
例えば2000年の4月25日には、中村正三郎氏、小里貞利氏、平沼赳夫氏、野呂田芳成氏の4人がそれぞれ1.5億ずつの支出を受けている他、延べ10人が8.15億の支出を行っております。
また2004年の6月16日については、安倍当時幹事長が同日に6回計2億の支出を行っております。
一日で一体こんなに何に使ったの?
というのは、一国民として素朴な疑問。
しかしそれ以上に不可思議なのが、2000年に85億円も使っていた政策活動費をどうやって2006年以降に10億円代にまで圧縮できたのか?
節約した?はずはありませんよね。
書き出せば何かわかるでしょうか?
当年収入 支出総額 政策活動費
2000年 271億円 316億円 85億円
2001年 328億円 431億円 58億円
2002年 229億円 186億円 46億円
2003年 257億円 303億円 73億円
2004年 264億円 281億円 35億円
2005年 262億円 270億円 14億円程度?
2006年 262億円 202億円 11億円
2007年 253億円 300億円 18億円
2008年 308億円 212億円 12億円
(2005年の政策活動費は官報にある組織活動費から独自に予想。)
うん。
何もわかりません。
例えば2003年と2007年を抽出してみます。
2003年は総選挙、2007年は参議院選挙があった年です。
収入・支出はほぼ同じなのに政策活動費だけが55億円も差があります。
だとすれば、政策活動費分はどこかに行っているはずです。
しかし官報を見ても実に巧みに様々な所へ分配しているらしく、追うことができません。
とりあえず断念。
党費利用のメディア対策費捻出方法としては自民党の関連企業などを利用して裏金を作ることも可能性としては考えられます。
例えば自民党機関誌などを発行している自由企画社などへは2007年の政治資金収支報告書 によると約30億円もの支出があることから、少額であれば潜り込ませることが可能かなと思います。
他にも数社怪しい企業がありますが、この方法はあまり現実的ではない気がしますのでご迷惑をおかけしないためにも企業名は伏せておきます。
最後に第4の財布です。
これは、未だに全くわからないのですが、少々気になるデータが出てきましたので掲載しておきます。
~2000年までは概ね50~60億円前後で推移していた(1998年以外)国民政治協会から自民党への寄付が、2002年へかけて30億円強まで激減し、その後また30億円前後で推移しております。
ちなみに2000年には5,321,417,282円だった寄付は2002年に3,251,677,539円になっております。
この差額約21億円分の内訳は現在調査中。
ここまで、調べた感じでは100万円以上の献金をしていた企業の撤退や、100万円以上献金を減額をしている企業が極端に多いというイメージです。
当時の社会情勢や法令との関連も調べる必要がありますが、約20億円。
偶然でしょうか?
この記事を読んだ皆さんはどう判断しますか?
とりあえず、まだ今週号の週刊ポスト買ってないので情報についていってない可能性があります。