検察審査会の議決書全文を読んでみました。
もちろん民主党小沢幹事長関連のものです。
一応『弁護士阪口徳雄の自由発言 』をリンクしておきます。
議決書の内容はあまりに雑で乱暴で、証拠の検証などは一切行っておらず突き詰めれば
「なんとなく怪しいから起訴しろ」
というもの。
裁判になれば何が争点になるのか全く理解できない、まさに「天下の迷文」と言うべきものでしょう。
あの程度の内容で起訴できるなら初めから検察がやっていますし、議決書の言うところの「直接的証拠」「状況証拠」のすべての争点について私でさえ反論できる稚拙なものです。
ただネットでは既にそういったところは議論が尽くされており、今更私が書くことも無いので違うところに注目してみました。
この「天下の迷文」を書いた(書かされた?)米澤敏雄弁護士ってどんな人?
上記リンクの阪口徳雄氏のブログには『最近登録』といった記述がありますが、実際は元検事・元裁判官の弁護士のようです。
米澤敏雄弁護士
早稲田大学第一法学部卒業
1961~1966まで検事任官
1966以降 裁判官
最終的には東京高等裁判所部総括判事にまでなった人物の模様
現在は麻生総合法律事務所 (*)勤務らしいです。
裁判官を退官した後弁護士登録をしたため、阪口徳雄弁護士は『最近登録』と思ったのでしょう。
本人の意志なのか、検察審査員の要請で書かされたのか分りませんが、いずれにしても米澤氏は全ての法曹関係者から嘲笑を受けるような「迷文作成者」として自らの晩節を汚すことになってしまったようです。
*事務所の「麻生」の文字を見て「まさか」と思う人もあるかもしれませんが、多分関係ないと思います。
念のため調べてみましたが、
麻生利勝弁護士
福岡県立八幡高校卒業ですが、あっちの麻生は飯塚でこちらは八幡。
福岡の高校は学区制を取り入れているそうで、飯塚は第14学区に対して八幡は第4学区ですから、直接関係はないと思われます。
家系図も麻生太吉の時代まで見てみましたが、関係性は見出せませんでした。
寧ろ関係があるとしたら舛添要一氏。
舛添氏は麻生利勝弁護士の高校の後輩にあたります。
とは言うものの直接関係がありそうなネタが見つからず今のところ空振りです。
追記
麻生総合法律事務所の40周年祝賀会に谷垣禎一自民党総裁が出席していたということでネットでも話題になっているようですが、これだけではちょっと弱いのではないかと思います。
谷垣氏は元々東京第二弁護士会所属の弁護士であり出席理由もそれなりにありそう。
むしろ、みのもんた出席の方がなぜ。
ニッコクが水道メータ談合事件について東京高裁で争ってた時代に米澤弁護士が高裁部総括判事であったことは間違いありませんが、裁判を担当したわけでもなく どこで知り合ったのやら?