私の反記者クラブのスタンスは、実は元記者の方との会話の中で培われていったものです。

多分にその方の影響が大きく、その方はローカルではありますが大手メディアの記者クラブ側に属しながらも記者クラブを常に批判しておりました。


Aさんとしておきます。


Aさんは既に現役を退かれ、高齢や病のために軽い認知を患っておりますが、それでもなお貴重な情報をくださることもあります。

最近では沖縄や核の密約の件で色々思うところがあったようで、西山記者が捕まった当時のことを色々と話していただきました。

当時上からかなり圧力がかかっていたそうで、担当の記者が本当のことをかけなくて困っていたとのこと。

その「上」というのが、政治的圧力なのか、会社からの圧力なのか、Aさんは書けなかった本人ではありませんので確認できませんが、かなり激怒しながらお話されておりましたので、まあ色々あったようです。



新聞やテレビがなぜ同じ論調になるのかという話も聞いてみました。

私は、

「記者会見後記者クラブ会員で様々な意見交換を行っておりその間に意見が一方方向に集約していってしまうのではないか?」

という予想を持っておりました。

同じ情報でも記事にすると人によって必ず違う見解になるはずで、同じ論調にはなりません。

最近の例で言えば、

「土地取引小沢氏が突出」

という記事がありました。

これは

「土地取引小沢氏以外も」

「土地取引大半は自民党議員」

などでも良いはずですが、なぜかあらゆるメディアが「小沢氏突出」と書いておりました。

ここまで、一致するはずはなくやはり事前に意見交換を行っているはず。

そう思って質問したのです。


帰ってきた答えは。

「記者会見後モデル記事が回ってくる。」

「その記事に沿って書かなければ記者クラブから締め出される。」

というものでした。


お断りしておきますが、Aさんは東京ではなく地方の記者でその記者も30年ほど前に辞めております。

かつ現在少々認知があるため情報の精度がどの程度のものかは判断しかねます。


とはいうものの、これが事実ならばあらゆるメディアの論調が一致することは納得できるのです。

これは談合というレベルをはるかに超え、意識的な世論操作、メディアによる洗脳行為だと言わざるをえません。


この話を聞いて私は反省しました。

まだ、私はメディアに対する認識が甘すぎる。