国民生活が疲弊しきっているこのご時世に自己顕示欲丸出しに政局を仕掛ける舛添、与謝野両氏に期待する国民など一人もいまいと思いきや次の総理にと舛添氏が支持されているという新聞記事を見ればこの国の国民の民度の低さにあきれる以外ありません。
勉強不足の記者連中は政権が安定し政策の議論だけが粛々と進むことを最も嫌います。
なぜならば、理解できないから。
政策は理解できなければ記事が書けないから政局を仕掛けます。
新聞記事やテレビのニュースで「内閣改造せよ」をいう人間がいたら要注意。
古い記者上がりのコメンテータに多いのですが、無能の代表です。
その無能連中が持ち上げてやまないのが、かの舛添要一氏とみんなの党の渡辺喜美氏。
いったいこの2人に何を期待しているのか私には理解できません。
舛添氏にしてもみんなの党や民主党の前原氏とは連携できるとのことでしたが、何を軸に連携できるのでしょうか?
現在の最重要課題は「経済財政政策」であることを否定する人はいないと思います。
したがって経済財政政策を軸にというのならば話がわからなくもありませんが、おそらくそういう話ではないでしょう。
ところで現在の自民党内の経済財政政策面はどうなっているかと申しますと、少々変則的に3つに区分けできると思います。
一つ目が、小泉・竹中時代の遺物である「上げ潮派」。
一般には新自由主義と呼ばれ、アメリカのブッシュ政権の経済政策がまさにこれでした。
しかしすでに世界では完全に否定されており、アメリカでさえオバマ政権ではケインズにシフトしておりますが、なぜか日本では未だに支持している人がおり、彼らの主張は私には理解不能です。
二つ目が、「積極財政派」。
財政と銘打ってはおりますが、ケインズに沿った経済政策と考えてよいと思います。
麻生前総理などはこれに分類されると思いますが、内閣自体は色々な考えの人間が雑然としていたため緊縮財政なのか積極財政なのかよくわからない政策をとっておりました。
三つ目は与謝野氏や谷垣総裁の「緊縮財政派」。
これは経済政策ではなく増税など財政再建を最優先させるというものです。
与謝野氏は間違いなく緊縮財政派なのですが、先にも書いた通り緊縮財政とは経済政策ではありませんから経済をどうするかを示していなければ、新党など論外です。
一方みんなの党や舛添氏の政策はいまいちわかりません。
結党当初のみんなの党は新自由主義的経済政策を主張していたはずですが、最近はグダグダ。
何をやりたいの?と首をかしげたくなります。
参考までにみんなの党のHPにある政策を貼っておきます。
『「脱官僚」「地域主権」「生活重視」で国民の手に政治を奪還する!
増税の前にやるべきことがある!
・・・ストップ!「役人天国」「議員天国」
生活重視の当たり前の政治を実現する!
・・・経済成長戦略を展開し、「生活崩壊」をくい止める
「地域主権型道州制」導入で格差を是正する!
・・・「3ゲン」を移譲し、消費税は地方の財源にする
「志高い外交」で国際的に名誉ある地位を!
・・・国民や国土はとことん守る
財源はしっかり手当てする!
・・・埋蔵金は3年間で少なくとも30兆円 』
(みんなの党のHPより )
アホな私には『経済成長戦略を展開し、「生活崩壊」をくい止める』の意味がわかりません。
さらに分らないのが舛添氏でまともな経済財政論を聞いた覚えがありません。
成長戦略により格差是正???タイムリーなワードを並べただけで意味が全く分かりません。
少なくともきちっと論旨ぐらいは通してほしい。
で、この人たちに何を期待すればいいのでしょうか?
結局、与謝野氏にしても舛添氏にしても経済はそっちのけ、国民生活無視でパフォーマンスをしているようにしか見えませんが、皆さんはどう思われますか?
ちなみに与党3党は予算をみると積極財政。
ただし麻生前総理型積極財政よりはやや社会自由主義的経済政策をとっているように見えます。
現在のように景気が冷え込んでいる時期は財政出動以外あり得ませんので、問題となるのは使い道ということになるのですが、ここまでデフレが進行していれば、これ以上のデフレ進行を阻止するためにも一気に使途変更(構造改革)するわけにもいきません。
様々な制約の中、個人的な意見ですが、よくできた予算だと思っております。
ただし、実際に動き出さなければわからないところもありますので評価は保留と。
あ、そうそう、私、経済素人です。