NHKではすべての議席が出そろい
自民38(当選率65.5%)
公明23(当選率100.0%)
民主54(当選率93.1%)
ネット2(当選率40.0%)
無所属2
共産8(20.0%)
自公民三大政党の中では自民党一党大惨敗です。
地方と国政は別とはいうもののやはり全く無関係とは言えないわけで、その中で自民党の何が最も悪影響を与えたかというと「麻生おろし」と「そのまんま騒動」であったことは間違いないでしょう。
少なくとも私は見ていてうんざりでした。
麻生総理のブレが問題と見る人も自民内にはいるようですが、そのような見方をしているようでは近々来る総選挙では今回以上の惨敗が待っていると言わざるを得ないでしょう。
であるならば、今回の選挙の戦犯は「麻生おろし」の代表格である中川秀直氏と「そのまんま騒動」古賀誠氏です。
そもそも、小泉一派は間違いなく国民から完全に見放されております。
世論調査では総理にふさわしい人間として相変わらず小泉元総理の名前が挙がっているようですが、実はこれには裏があり実際にはほとんど支持はありません。
(舛添厚労大臣についても同様のからくりにより支持率が過度にかさ上げされており、実際はほとんど支持はありません。)
国民的支持がない証拠として先日の横須賀市長選挙と静岡県知事選、今回の奈良市長選挙及び都議選が挙げられます。
横須賀市長選挙は、小泉元総理が全面支援した候補が惨敗。
静岡県知事選では、民主分裂で自民推薦候補に小池百合子氏や舛添要一氏などが応援に入ったにもかかわらず手も足も出なかった。
奈良市長選挙は、小泉チルドレンの元代議士が惨敗。
今回の都議選では、小池百合子氏全面支援の豊島区の現職候補は当選はしたものの民主党候補に2万表以上の差を付けられ応援がほとんど功を奏しなかった。
比較的人気があると考えられているこれら3人でさえこのような状態です。
ましてや元々大して人気がない中川秀直などが騒いでいれば有権者は食傷気味になるのは当然で、中川氏の「麻生おろし」がなければ、第一党はともかく過半数確保は可能だったはずです。
古賀誠選対委員長については、理由を書くまでもないでしょう。
古賀氏と共犯の東国原知事も過半数割れの立役者です。
これから自民党にできることは、麻生総理で解散を打つことだけでしょう。
舛添氏も小池氏も選挙の顔として役に立たず、東国原知事に至っては、有権者にアレルギーを植え付けた。
残る総裁候補は石原伸晃氏ぐらいでしょうが、石原氏地元の杉並区も民主候補に1・2フィニッシュを決められており、顔になりそうもない上に非自公が過半数に達したため、これまで色々言われてきた新銀行東京に絡む石原一族の闇の部分が明るみに出てくる可能性があります。
変える価値がある顔はない、総裁を変えれば「総理一年使い捨て」の批判が高まる。
ならば変えない方がマシ。
結局麻生総理で解散以外の選択肢はないようです。
一部報道によると総理交替で自民党130議席割れ予想(2009/07/10 ZAKZAK )という冗談のような数字が出ておりました。
私は現時点でそこまでひどいとは見ておりませんが、「麻生おろし」のような党内政局が続けば冗談では済まなくなるかもしれません。