鳩山総務大臣の事実上の更迭を受けてブログに書き込もうと試みること4回。

何かに呪われているのではないかと思うぐらいPCの動作が不安定で4回とも消してしまいました。

はあー…。


気を取り直して。


一連の郵政関係問題を解決に導くために必要なのは竹中平蔵元総務大臣の証人喚問であり、西川善文日本郵政社長の人事問題は瑣末事だと思っておりましたので、まさかここまでゴタつくとは思っておりませんでした。


上杉隆氏 の「一民間企業の人事で、首相が大臣を更迭することなどありえるのか」が最もわかりやすい説明で、私もまさか鳩山総務大臣が更迭されるとは思っておりませんでした。

びっくりです。


「鳩山前大臣が政局を考えて動いていた」ということを言う人もいますが、おそらく間違っています。

間違っているどころか、鳩山前大臣を貶めるために意図的に流された中傷でしょう。

確かに鳩山前大臣は言わなくてもよいことをペラペラ喋り、顰蹙を買うことも多い人物であることは間違いありませんが、今回の件に関しては身を挺して麻生総理を守ろうとしていたと思われます。


「守ろうとしていた」の意味がわかりにくいでしょうか?


それでは、みなさんは「西川社長の解任は改革を後退させる行為だ」という意見をどう見ますか?

西川社長続投を訴える一派が続投の根拠として主張している言葉ですが、違和感を覚えませんか?


私は違和感アリアリ感じてます。


そもそも鳩山前大臣が最初にやろうとしていたことは、かんぽの宿売却に関する日本郵政の不透明な入札の不正の解明なわけで、西川社長が続投していてはそのことが明らかにならないと考えたために解任を訴えていたわけです。

不正の解明が改革に逆行する行為なのでしょうか?


おそらく皆さんご存じだとは思いますが、少々補足しておきます。

この問題は日本郵政公社常務理事だった稲村公望氏の発言抜きには語れません。

サンデー毎日の記事がリンクできませんので山崎行太郎氏のブログから転載させていただきます。


『「公社時代、会計基準の見直しで減価償却期間を60年から25年に短縮したため、帳簿上、年度ごとの赤字額が増大…」(「サンデー毎日」)したというものらしい。「かんぽの宿」の場合は、「赤字だ、赤字だ…」と騒がれたが、実際は、施設の人気は上々で、お客はいっぱいだった。では、未だに、何故、「かんぽの宿」の「赤字=不良債権」説が根強いのか。稲村公望氏によると、その政治的からくりとは、「『赤字だ』と世論をあおって減損会計を導入し、資産価値を低く見積もって一括譲渡するような手口…」が、つまり「かんぽの宿」を作為的に不良債権化することによって、売却価格を低く抑えるという政治的動機が背景にあったからだ、と言う。』

文藝評論家・山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』 より)


以上転載了


ここにあるように、本来売却する必要がないものを不当に安く見積もらせ特定の企業に売却させたことが問題なわけです。

この一連の疑惑の青写真を描いたのは竹中元大臣でありその竹中元大臣が連れてきた西川社長は疑惑の真っただ中にいるわけですから解任を求めるのは当然で疑惑の解明をするため後任に稲村公望氏などの名前が挙がるのはもっともなところでしょう。

稲村氏は元郵政官僚であったため、稲村氏を排斥するためには「西川社長の解任は改革を後退させる行為だ」がちょうどよいお題目になったわけです。


西川社長続投を訴える一派が排斥しようとしているのが稲村氏ということは、逆に稲村発言の正当性を証明しています。


また、この一派というのは麻生おろしを目論んでいる連中と基本的に同一ですから西川社長を解任することは麻生総理に3つの益をもたらすことになります。


最初は、麻生おろしを行う連中の動きを封じることができる。

次に不正の解明により内閣支持率の浮揚が願える。

最後に最悪総選挙で敗れたとしても麻生総理の被害は最小限で済む。


小泉構造改革のペテンに気づくいい機会になるという点で国民にとってもプラスになったはずです。


私が「鳩山前大臣は麻生総理を守ろうとしていた」と考えているのは、鳩山前大臣もこのような考えをしていたのではないか?と勝手に想像しているからです。


自民党や麻生総理がどうなろうと知ったこっちゃありませんが、麻生総理は切る人間を間違えたのではないでしょうか?


実は書きたかったのはこのことではなかったのですが、長くなってしまいましたので次回に譲ります。