東京で初めて新型インフルエンザを出してしまい、私立高校(既に報道済みですが高校名秘す)の校長先生がマスコミの袋叩きにあっておりますが、この報道に一体何の意味があるのやら。
以前から言われているとおり、そもそも水際の効果はほとんどなく関東に入ってくるのも時間の問題、というよりも既に入っていたと考えるのが妥当なのですから、校長先生も生徒さんも一切責任を感じる必要はありません。
むしろ、国内対応が遅れている厚労省の方こそ責められるべきです。
校長先生も生徒さんたちもマスコミ世論操作の被害者です。
世論操作?何の?
世論操作に大きく分けて2つの手法があります。
報道すること。
報道しないこと。
「報道する」裏で、大事なことが報道されずに隠されているということは、これまで何度も使われてきた手法です。
私がよく覚えているのは1996年国会が住専でもめている隙に気が付けば消費税5%の閣議決定がなされていた時のことです。
(住専関連法案成立6月18日、6月19日閉会、6月25日増税の閣議決定)
実はその以前に先行減税がなされており消費税増税は既定路線であったのですが、国会では住専問題ばかりが論議され、私たちのほとんど気付かないうちに増税の決定がなされてしまいました。
つまり住専などよりはるかに消費税増税に理が無かったということだったのでしょう。
理があるなら、正々堂々と議論すればよかった。
塩川元財務大臣風に言うならば「離れですき焼きを食べるための増税だった」といったところでしょうか。
今回インフルエンザ報道の馬鹿騒ぎにも関わらず私が報道について何も書かなかったのは、裏のその奥に何があるのか見極め切れていなかったからです。
未だに隠したい本命が何なのかわかりません。
裏はある意味分かりやすく、多くの方が指摘しているとおり、鳩山民主党代表を目立たせなくするため。
確かに自公にとって一番怖い小沢前代表が代表代行に収まり、二番目に怖い鳩山氏が代表になったわけですから、警戒するのはわかります。
実際に代表選後の世論調査の結果は自公にとってショックな数字だったわけですから十分にあり得る話でしょう。
しかし、そうであるなら電波、紙面ジャックするのはあくまで選挙のためのはずです。
舛添厚労大臣の危機管理能力のなさを宣伝してまでインフルエンザにこだわるのはこのためだけでしょうか?
色々探してはおりますが、どうも本命がわかりません。
一応46基金の問題 (*)も候補の一つですが、しっくりきません。
結局後になって悔しがるのかもしれません。
マスコミが馬鹿騒ぎするときは必ず何かあります。
*46基金の問題は『財部誠一の「ビジネス立体思考」』の「景気対策に名を借りた埋蔵金作りを許すな 」
に詳しい。