前回のブログ記事『改革という罪 』。

「民主党の代表選の話じゃないの?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。


当時郵政民営化のばか騒ぎの裏ではこのような合法的殺人が行われていたのです。

いわゆる「郵政選挙」でマスコミが世論操作を行い選挙の争点を郵政民営化のみであるかのように思い込ませてしてしまったことが、この大量虐殺の遠因となっております。

国民は世論操作に流され実に3分の2もの議席を自公政権に与えてしまいました。

その結果行われてきたのは改革という甘い言葉を利用した弱者切り捨てであったことは既に共通認識だと思います。


今某報道番組で「世論と党内世論が違う」という意味不明なテロップが出ていました。

散々「親小沢」VS「非小沢」などと世論操作を行っておきながら、世論と違うとは片腹痛いというものです。


(あ、寺島実郎氏にチクリと言われてる。古館自分が批判されたの気づいてない。)


操作された世論に迎合した党内世論に従って登場した小泉内閣のペテンを見れば、世論と党内世論が異なることを何ら恥じる必要はありません

民主党議員は自らが信じる人に投票すればよいだけです。


今まで鳩山幹事長を推してきましたが、このとき敢えて


マスコミは反改革勢力

      ↓

マスコミが岡田副代表を推している

      ↓

ゆえに鳩山幹事長がよい


という、間接的な論証を使いました。

実は直接的な方法を採ってもよかったのですが、誤解を与えたくないという気持ちからこれを避けてきました。


ただ、どうやら世論操作があまりにひどいので1点だけ。


岡田副代表は平時の宰相だと考えております。


テレビの街角インタビューを見ていると、マスコミのイメージ操作によって「岡田=改革者」、「鳩山=保守的」のようなイメージが出来上がっているようですが、これは間違いです


例えば岡田副代表は「消費税を上げる」と言っております。

確かに国民基礎年金部分を全額消費税で賄うわけですから一見増税論議は妥当のように見えます。

しかしこれは現体制を前提として年金等を税方式に変えた」場合の話です。

むしろ保守的発想なのです。

保守的発想ゆえに平時の宰相。


一方鳩山幹事長は、予算の組み替えに言及しております。

予算の組み替えこそが最大の改革で、かつ最も困難な作業なのです。

例えば大阪府の橋下知事ですが、派手な言動で注目を浴びその本質を見失いがちですが、彼が行っているのは実に地味な単なる予算の組み替えに他なりません。

予算の優先順位に賛否はあるでしょうが、それはともあれ橋下知事の場合、単なる予算の組み替えが橋下改革などと言われているのは事実です。


(小泉改革も改革は改革です。

ただし、国民にとって本当に必要な予算の優先順位が下位だっただけです。)


もちろん「鳩山代表」で総選挙に勝てたとしても政権運営は難しく改革が良い方向で成功するかどうかはわかりません。

その点小沢代表の方が上手くやったでしょう。

しかし、最初から消費税増税前提で考える岡田副代表より、まず予算の組み替えに言及した鳩山幹事長の方が改革に期待が持てることは、間違いありません。


真に改革を望むなら、まずは鳩山幹事長こそ代表にふさわしいのではないかと私は考えます。


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ここまで読んでいただいた方であればわかると思いますが、よく出てくる「財源に言及しないのは無責任」という意見は、改革をしない(させたくない)人間の言葉です。


確かに改革をしなければ、新しいことをするためには新しい財源が必要になります。

しかし改革(=予算の組み替え)をするならば、優先順位が下位の物を重みを付けて切り捨てるだけ(0%~100%カット)です。

しかも野党の場合、特に特別会計の部分などの正確な情報を持っていないため何が優先順位下位にくるかわかりません。


従って、「予算の組み替え」こそが「財源は?」に対する唯一の答えです

(ただし、財源ではなく試算は必要でしょうけど。)


マスコミに騙されないように